愛と孤独とロックンロール

音楽カルチャーを自分勝手に愛するブログ

METROCK ZERO 2017 @六本木EXシアター

2017年初ライブ!!

もうほんと!待ちに待った!待ちすぎた!

月イチでライブ無いと死ぬわ!

 

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METROCKは大阪、東京で開催される春フェス

去年新木場で参戦してきましたが、お天気も良く素晴らしかったのです❤

 

やはり野外のライブは至高。

 

そんなメトロックのゼロ。

いやー、こういうライブ好き。

 

出演は順番に

 

ポルカドットスティングレイ

赤い公園

雨のパレード

GOOD ON THE REEL

 

赤い公園だけあまり知らなくて、

ポルカと雨パレは有名なの知ってて、

GOODはもうインストアライブも行くくらいドハマりしております、

というラインナップでございました。

 

ポルカドットスティングレイ

ボーカルの雫ちゃんが何かエロかわいい

4人組バンドでございます。

 

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軽くwikiを見れば分かるんですが

影響を受けたアーティストがよくわかる!笑

 

そしてポルカドットスティングレイのキモはギターのハルシさんやと思います。

 

ギターテクニックが技術まったく分からん私でも引くくらいすごかった。

こんなに初見で「ギターやべぇ」ってなったの凛として時雨以来だわ。

 

テレキャスターストライプや人魚はyoutubeでも見れますが、ボーカルの雫ちゃんがMVの監督もしてるみたい。すごいねー。

 

ドラムの人がMC面白かったな。

いい感じでゆるいMCと、ギャンギャンにロックだけどメロディアスなバランスが癖になるバンドでござる。

 

グッズくそ可愛いし、商売うまそうなバンドですな。ブランディング意識してる絶対。

 

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こんなん買うやーん可愛いやーん!

 

 

赤い公園

GOODを別とすると1番良かった!

ガールズバンドでございます。

 

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こういう白いイメージですが、2017年からは白じゃなくなってますね。

 

まともに聴いたの初めてですが、

相当ライブ慣れしてるのか、とてつもなく楽しかった!

 

元々ギターの津野さん?だったかな。

が、SMAPに楽曲提供していたりして、SMAPへの楽曲提供ってかなりハードル高いんすよ。

 

やから音楽的にはとてつもなく優れた何かがあるバンドなんやろなとは思ってました。

 

ライブ見たらそれが一発で分かる。

 

曲の幅が広い。

ダークな感じかと思えば、女の子らしい元気の出るポップスもあり、かと思えば男のメロコアバンド顔負けのロックテイストもしっかり。

 

ボーカルもさすがしっかりしてるし、

結構ベースが強くてわたし好み。

 

MCも良いバランス。

ベースの子が可愛すぎて可愛すぎてずるい。

でもめっちゃベンベン弾いててほんと可愛い。ずるい。笑

 

 

盛り上げ上手、巻き込み上手で

ボーカルさんは背も高いからステージ映えもあって、さらに曲幅広いからほんと楽しめます。

 

 

■雨のパレード

かなり楽しみにしていた雨パレ。

雨パレはどんなふうに曲を演奏するのか皆目見当つかないオシャレサウンドなバンドです。

 

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見て感じる方も多いと思いますが

オシャレバンドっすよね。

 

ほんとアーティスト、クリエイターって言葉がぴったりです。

 

サウンドクリエイター。まじで。

 

ライブ見てびっくりしたんですが

ドラムがすごいですね。

 

リズム感の難しい曲が多いので、リズム隊がとても大事やと思うんですが

 

職人技。

 

細かいですほんと。

これは生で見て欲しい。

 

ギターの人もギターしながらキーボードとかシンセか?いじるし、ほんとクリエイター集団です。

 

ボーカルの福永さんも

エコーのかけ方とかすごい細かくやってはるね。

 

ベースもすごくて、

ギターがわりとシンプルなんですが、ベースをひとつではなく二つくらい弦を弾いているのかとても音が重厚なわけですね。

 

それでサウンドをしっかり支えてると。

 

福永さんの声はずるいなー。

ザラッとして、且つ透明感があるんですよ。

 

鳥取砂丘のサラサラした砂のような。

 

全身オールブラックコーデで統一されていて、ここも世界観の演出がうまい。

 

今の世の中分かりやすさが必要やから

こういった演出とか魅せ方はどんどんやるべきだと思います。

 

新アルバムから何曲か聴きましたが、

『tokyo』や『new place』より

かなり音が複雑というか、サウンドに色んなものを取り込んでいる感じがしました。

 

どこまでいくのか。

 

 

■GOOD ON THE REEL

格が違った。ほんとに違う。

もう歌い出しで持っていかれます。

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発売されたばかりの新しいアルバムからが多いかな、と思ったけど、ここはさすがフェスなので、定番が多かったかな?

 

持っていかれた最初の曲は『砂漠』 。

これは新しいアルバム『グアナコの足』のリード曲にもなっていますね。

 

『グアナコの足』はインタビューとか読んでると、バンドとしても新しい試みが多いということでしたが、

 

『砂漠』もまさにそうで、

伊丸岡さんがPCで音を出しながらの演奏。

 

『雨天決行』がバンドにとって大きな曲というか、ライブを引っ張る曲になったらしいんですが、それに近い本当に力強い曲。

 

演奏が始まる前、

ボーカルの千野さんは両手を挙げて音を身体全身で受けてからダンッと演奏が始まるんですよ。

 

まるで風を受ける帆のようで、

音楽という風を受けて、帆を張って、

船をこぐような、そんな光景です。

 

『2月のセプテンバー』は聴けると思ってなかったので嬉しい!

 

最近のライブでは必ず歌っている『シャボン玉』と、同じアルバムに収録されている『REM』。

 

『REM』はすごかったなあ。

やっぱり力強いロックはかっこいい。

 

『素晴らしき今日の始まり』『ゴースト』

ドラマのED曲である『小さな部屋』。

 

もう大満足でした。

 

そして嬉しかったのはMC!

うさぴょんが!喋った!うさみさんが!笑

 

もううさぴょんが喋るだけで笑ってまう。

なんやあの可愛い生き物は!

 

今回の出演バンドは

女の子がいるバンド✖️2とガールズバンドなので、「男子校俺らだけよ!」と言ってました。

 

華が欲しいと。笑

 

むしろGOTRは華ばかりだぜ。

このバンド顔面偏差値高め。

今日も岡崎さんは安定のイケメンぶりでした。

 

GOTRの要ともいうべき、作曲を多くこなす伊丸岡さんは普通に雨パレのファンらしい。

 

「カラオケで『tokyo』普通に歌うよね」

 

ってマジか

そのカラオケ行きてぇ

 

そんな雨パレの楽屋はフランスの高級ホテルのお部屋にあるフレングランスのごとく良き匂いがするらしいです。イメージらしいけど。

 

メンバー全員にいじられ無視されるうさぴょん、ほんと面白い🤣

 

今回のアルバムよツアー、グアナコの行進は日程が平日多めで悩んでたんですが、やっぱ無理してでも行こう。

 

千野さんのMCに岡崎さんが「大丈夫?」って突っ込んでたのもおもしろかった、、

声フェチと細い人フェチのわたしには我慢ならんわ岡崎さん。笑

 

 

アンコールは『ハッピーエンド』

 

わたしにとってこの曲は

ほんとうに人生で特別な1曲。

 

どんなときでもこの曲があれば

歩いていけると思えるんです。

 

 

 

 

そんなこんなで、大満足で終わったMETROCK ZEROでした。

春フェスどこいこーー!もう1人で参戦しますよ。

たまたまこれ読んじゃったロック好きさん、友達になってください。

 

 

次回ライブはまだ未定。

フェスもいいけどライブハウスも行きたいな。

 

 

そういえば六本木EXシアターは初めてのハコでした。そもそもライブで六本木来るのが初めて。

 

そもそも六本木とか普段ほんと来ない。

 

思ったより広くて、めっちゃ綺麗でビビる。

ライブの場所は豊洲pitみたいな感じ。

 

渋谷や下北沢の小さいハコも好きだけど、

あのタバコとお酒が似合う、狭苦しくて細い階段、そして少し汚い音。

 

それも好きだけど

 

音も良くて照明もキッチリしているハコもいいなと思いました。

 

そんな2017年、

今年はどんなバンドと出会えるかな。

 

 

 

 

 

最近の音楽番組はバズリズムと関ジャム完全燃SHOWが面白いんじゃないですかね。

突然ですがわたしはテレビっ子です。
テレビしか娯楽のない田舎に生まれ育った私の情報源は
テレビしかなかったわけですよ。

 

そんなテレビっ子気質はアラサーになった今も変わらず、
こと音楽番組に関しては複数録画をしています。

1番年季の入った視聴番組はやはりCDTV

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これ昼間にやってたことあるの、90年代生まれの人は知ってるのかね?
この衣装デザインになる前まぁまぁダサかったとか知ってる?


私は小学生の頃からおバカだったので
いつか「CDTVをご覧の皆さん、こんばんは!」というのが夢でした。

なんて具体的な夢だよ。

毎週惰性のように録画しているCDTVCDJ
CDJは社会人になってから見てるけど
結構BGMと化してます。

CDTVは年間ランキングとか、映画主題歌、昔のランキングなんかをやってくれてコンテンツは豊富なんですよ。

CDJはフェスのハイライトとかそんな感じで
ゲストもそんなに尺ないし、まぁ見てるって感じです。

その他でいうと、アーティストによってはSONGSとか
まあMステはたまたま見てたらつけっぱなしにするくらい。

 

音楽缶とか音流、saku sakuもゲスト次第。
なんならミュージックポートレートのが面白いなと思う。

あ、魁!ミュージックもわりと面白い。
kenkenとハマオカモトと亀田さんがベース持って色々やるやつ好き。

 

そんな私が最近面白いというか、
観る価値があるというか、
観るべきだなと思う音楽番組が2つあります。

まずひとつはバズリズム
ふたつめは関ジャム完全燃SHOW。

 

バズリズム

いつから見てるんだっけなぁこれ。
東京来てからだと思うので2015年か2016年です。

最初は結構マイナーなバンドもゲストで呼んでたのに
最近ゲスト大物ばっかでつまらんくなったけどね。

コンテンツが豊富です。

「今すぐ探リズム」で色んなアーティストに密着するんですが
そこでBRADIO見てハマったんですよねぇ。
Benthamの密着も良かった。

最近アイドル系の密着増えてきたけど
yonigeにも密着してたし、結構いいアーティストと出会えます。

 

これはバズるぞ2016とかでは
MUSICA(音楽雑誌)の編集さんとかゲストで出演して色んな情報くれます。
マジでいいバンドが知れるし、半分以上自分も注目してるアーティストだったりするので、自分と世間の比較もできて面白いです。

半数以上かぶるということは、
世間一般のロック好きも注目してるというわけで、
そこにはどういった共通点やバズる理由があるのかを考えるのも面白いです。

たまに番外で注目バンドも紹介してくれます。
エビのやつとかそれで知ったしな。

 

2016年下半期では雨パレとかSHE'Sとか居て、
2017年注目にはナードマグネットとかIvy to Flaudulent Gameとか居て、ナードマグネットなんてこのブログで勢いで書きなぐったくらい好きなので嬉しいやら悔しいやら。

ちなみにその記事はこれだよ

musiq.hatenadiary.jp


 ほんまにいいバンドとか注目バンドが紹介されるので、必見やと思います。

 

他にもアーティストが自撮りを送ったり
いくつかの注目アーティストからMCのマギーがお墨付きを選ぶコーナーがあったりで、このマギーのお墨付きコーナー、わりといいバンドが出てきます。

少し前みたいにマイナーなアーティストをもっと出してほしいんですけど、まあ視聴率とか色々ありますからね。

バカリズムのMC普通に面白いし、番組としても飽きがこないです。
バズリズムライブもやってるし、大衆的にもコアにロック好きな層にもウケる、とてもバランス感覚の良い番組ですな。

 

関ジャム完全燃SHOW

これ実は1回しか観たことないの。
ほんと勿体ないことしたわ・・・・・・

録画しなかったことを全力で後悔したんですけど、
蔦谷好位置tofubeats、いしわたりさんがゲストに来ていて
それぞれが2016年の良かった作品をランキングしてた回です。

もうね、こういう番組マジで増やしてほしい!

実際に音楽をやってないと
技術的なものって分からんじゃないですか。

なんでこれが売れてるの?とか
なんか分からんけど好きっていうのを

具体的に説明してくれるわけですよ!

もちろん知らん楽曲も多いから
おお、ええなってチェックもできるんですが

わりと大衆的なチョイスをしてくれて、宇多田ヒカルとかPPAPとか。
PPAPなんてもちろん興味なかったけど、tofubeatsの説明を聞くと「うぉぉおおなるほどスゲェ」ってなるんですよ。

「だから音楽やってる人たちからもバッシングないんです」がすごい腑に落ちた。さすが関学、頭いいですわこの人。

蔦谷さんはリーガルリリーとかMrs.Green Appleをピックアップしてて、うわぁやっぱ若手もしっかり聴いてるなぁって感心するし。

 

音楽を紹介する、ランキングを発表する、ゲストライブ。
そういうありきたりなつくりじゃないんです。
もうこれ「探して毎回録画」にしました。

 

こんな良番組を今まで見過ごしてたかと思うとほんと悔しい。

 

これは音楽番組に限らないと思うんですけど、
色んな側面から物事を見られる番組ってあんま無いんですよ。
絶対面白いのに。

これはNHKさすがだなって思うんですけど、
民放とは視点が違うんですよね。

異なるプロの対談や、あるテーマに沿って著名人が自身を振り返る番組、72時間カメラを定点し、リアルな日常をしっかり映し出す番組。

 

面白いし癖になるわけです。
他にないから。

関ジャム完全燃SHOWはまさにそういう存在になりえますよ!
ジャニーズの番組だからって無視してた自分を殴りたい。

関ジャニはジャニーズの中でもしっかり音楽やっとるし(スバルだけかもしれんが)、もっと周知してほしい!!

ロック好きは絶対なんらかの形で関わらざるを得ない音楽業界の裏ボス的存在、ロッキンでもコラム書かれてたかんね。

ro69.jp

これわたしが番組観る前に書かれてた。
悔しすぎる。

 

 

というわけで、まだこちらの番組を見ていない音楽ファンの皆さま。
ぜひ見てみてください。
ラテ欄とかゲストで決めていいから、騙されたと思って。

 

それでは。

 

 

【O-Crest YEAR END PARTY 2016】渋谷O-Crestで見た、ライブハウスとバンドマンの繋がりとムロキヨトの敏腕ぶり

2017年も早1か月が終わろうとしているわけで、
にも関わらず、年末のライブについて書いていきます。

まあ邦楽ロックを自分勝手に愛するといういのがこのブログのテーマなので
更新も自分勝手にいきたいと思うわけでございます。

年末は素晴らしいフェス、ライブラッシュ。
クリスマスの名古屋、merry rock fesに諸事情で行けなかった私は
単身渋谷のラブホ街にある、TSUTAYA O-Crestに乗り込んだわけです。

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渋谷の道玄坂はいいですよ~
猥雑で、わたしはとても好きです。

ちなみにこのライブハウス、沢山あります。
渋谷O-EastとかWestとか。
Crestはこの建物の5階にあります。

クレストでは年末の4日間、
12月28日~31日まで、なんと昼から夜までずっとライブをしていました。

今年で2回目だったのかな。
YEAR END PARTY 2016 Special 4DAYS!

出演アーティストは、誰もが知るような大きいフェスの
1番か2番目に小さいステージに出るくらいの知名度のバンドや、
邦ロックに耳ざといリスナーが浮足立つ、ネクストブレイク系のバンドがほとんど。

チケットは2,000円。17,8くらいの出演者数でこの金額は安い。
しかも4日間すべて行けるらしいのだ。

田舎に年老いた両親を残し
自由気ままにこんなブログをしたためている私は
さすがに30、31日の参戦は諦めたほうが良いと判断し、28、29日に参戦した。

30日が1番見たかったのだけどね・・・・・・

 

▼12月28日篇

この日の目的は愛して止まないGOOD ON THE REEL。
そしてユビキタス、Halo at 四畳半、phonon、T/ssue。

結論から言うと体力的な問題でユビキタスからの参戦となった。

ユビキタス
ジョゼ
toi toi toi
QWAI
ghostnote
Halo at 四畳半
GOOD ON THE REEL

といったラインナップ。

実力者揃いでした。
ユビキタスは何曲か知ってる程度なのだけど、
ライブ慣れしてるんだろうなと思うし

ジョゼは初見だったがとても良かった。
3ピース。いかにもバンドマンといった風情で。
特出して何か、というよりは
日常的に側に置いておきたいような感じでした。

で、toitoitoi。
これが1番パンチ強かったな。

youtu.be

アコースティックギターに、女の子ボーカル。
いわゆるバンドとは少し違いますが
自分たちはバンドだと、胸を張ってパフォーマンスをしていまして
その姿がとてつもなくパワフルでした。

声量、高音、小さな体で髪の毛を振り乱して歌う姿。
すごいと思いました。

QWAIとghostnoteも安定かな。
ghostnoteは岡山でライブを見たことがあって、
それこそ当時女子高生の私は
その切ない曲に自分を重ねては陶酔しておりました。

変わらずその切なさは健在で、
再会できてよかったなぁ。

さて、Halo at 四畳半。
私の中ではもう割と売れてるバンドという位置づけです。

高校生で聴いてたらドストライクだったと思います。
リアリティーとか勢いとか不安とか、そういうのが詰まってて。

で、MCがね、入るわけですが
個性的な髪形をして、とてつもなく楽しそうにベースを弾く姿に
ずっと見入ってしまうような、そんなベースの彼がですね、
ライブハウスが好きだと、O-Crestが好きだと、
店長のムロさんが好きだと、熱弁するわけですよ。

これまでのバンドも、このライブ以外のライブでも
大概バンドマンはそのライブハウスやイベントの主催者にメッセージを投げたりするわけなんですが、こんなに熱弁されてる人は初めて見ました。

ロッキンなんかでも媚ですか?ってくらい
感謝の言葉を述べるバンドマンはたくさん見たんですけど。

 

ライブハウスがないとバンドはライブができないわけで
自分たちを知ってもらえる場所、自分たちを表現する場所なわけです。

あのライブハウスのステージに立ちたいと、
ひとつのゴール地点をライブハウスにするバンドマンも多いことでしょう。

だからバンドマンにとってライブハウスの存在は
とても大きいものだということは頭では理解できます。

でも四畳半達のMCには、心でそれを感じることができるほど
ずっしりした重みがありました。

ライブハウスは家だと。

 

なぜクレストがここまで愛されるのか、
これは29日篇のあとに書きますが
店長のムロキヨトさんの存在が大きいと思います。

ムロツヨシじゃないよ、キヨト。

 

さて、GOOD ON THE REELです。

フェスと違って歩き回ったり寝転がったりできないので
ライブハウスのライブってめっちゃ疲れるんですが
それでも外に行かず、ghostnoteくらいから
ジリジリ前に詰めていたわたしですが

それでも前から3列目が限界でした・・・・・・

物販の机を下げても、入り口付近は大混雑。
GOTRの人気の高さが伺えましたね。

GOTRのライブはもう何回目かなんですけど、
それでも機会があるうちはすべて見たい。

そう思わせる魅力があるんですよね。

柏Paloozaが今まで見たハコで1番小さいハコ。
でもこの日はさらに小さいハコでした。

この決して大きくないステージで、
どんなパフォーマンスを見せてくれるのかな、と

そんなことを考えていたけれど、
ステージの大小なんて、彼らには関係ないようです。

いつものように
憑依されたように歌う千野さん。

しかしど真ん中に居ても目が合わないんだよな~
いつもどこ見てるんだろう。

 

岡崎さんがとても楽しそうに
ニコニコとギターを弾いていて、

もうずっと岡崎さんを見てしまった。笑

ライブが終わったあと
ずっと司会進行的なのをやってくれてたお兄さんが
「ひとつのバンドだけ褒めるわけじゃないけど、グッドオンザリールすごいよくなかった?」とコメントしていて、ああとても正直な感想、もはや感嘆だなと思いました。

 

O-Crestの遊び心

さて、ライブとライブの合間は手持無沙汰だ。
私みたいなぼっち参加はスマホしか友達が居ない。
twitterの更新度が高いのは1人でライブに行ってる時が多い。

ライブが終わると、なんか変な曲がかかる。

あまりにへんてこな歌詞につい耳を傾けてみたら
なんとO-Crestの校歌だった。

歌詞を写メしてくればよかったのだけど
とにかく面白い。

ラ〇ホ 〇ブホ ラブ〇
と、意味のない伏字になっている手書きの歌詞には笑ってしまった。

作詞作曲は店長のムロキヨトらしい。
ライブハウスを愛しているのだなぁと、心から思う。

 

▼12月29日篇

数少ない音楽好きの友達に声をかけると
なんと奇跡的にこの日のライブに付き合ってくれることとなった。

チケット代が安く、長時間やっていると
知らないバンドが多くてもふらりと付き合ってくれるのだ。

これが遠方だったり大型フェスだとしたら
なかなかこうはいかないわけだから、
このイベントはとてもよくできている(リスナーに対して)。

 

例のごとく体力的な問題で
この日も夕方から参加した。

the coopeez
Fou Fou 
LUCCI
aquarifa
ushuu
LILI LIMIT
yonige
unblock
WONCADOLE
ジラフポット
ラックライフ

あ、わりと見れたな。

えっと、もう1か月前なので
あんま覚えてないんですけど
LILI LIMITが格ちゃいましたね。

一緒に行った友人もハマってくれました。

youtu.be

ライブでもサウンドのクオリティー下がらないし、
歌も安定して聴けたし、バンドの世界観もきちんとできていて。
これはワンマン行きたいな~

雨パレとかAwesome city clubとニアリーイコールの立ち位置にしてるんですが、その中ではトップで好きです実は。
ボーカルさんの声大好き。

 

この日、わたしはWONCADOLEがお目当てでした。
youtubeで見てからずっとライブに行きたくて、

2015、2016年の印象は
いわゆるキャッチーなメロとか四つ打ちサウンド、
ボーカルはわりと声高めの、とにかく耳心地や踊れるロックが
台頭していたと思うんですよね。

 

ウォンカドーレは(変換面倒になった)、
そういうのとは真逆でして

わりと野太い重低音のボーカルに
骨太ロックなんですよね。

※正直2017年はこういうロックがくると思ってます。

youtu.be

骨太~!

これは生で見たいと、
体力の限界に達しyonigeをカレー食べながらホクホク聴いて
頑張って持ち直したわけですね。


ライブがねぇ
体力の限界に近いわたしには重たかった~。
それくらいもう熱くてね。

歌詞もなに言っとるか分からんのですよ。
序盤に聴きたかったなぁと。

 

難しい塩梅だとは思うし
好き嫌いがもちろんあるわけなのですが

ライブでのパフォーマンスってなんなんでしょうね。

自己満足の表現で
それに魅力を感じる人ももちろんいるけれども

あくまでも表現者として
聴く人、観る人にどう映るかを考えて作り上げるのと

これぞロックだと言わんばかりに
ステージですべてを開放するようなものと

 

まぁこの二者択一ばかりは
民主主義もお手上げでしょうな。

 

熱いライブ大好きだけど
サンボマスターとかマイヘアとか
ああいうの大好きだけど

曲は曲でしっかりプロというか
こちらが受け取りやすいラッピングをしてくれるので
楽しいし、いいライブだったと思えるわけです。

なにを歌っているのか
よくわからないようなライブだと
こういうバンドなのか、としか思えないんですよね。

 

これは

年齢的なものも大きいのだけど。

体力ばっちりばときにまた観たいな。
曲をきちんと知っていれば拾える言葉も増えるだろうから。

 

▼ムロキヨトという存在

校歌をつくってしまったり、バンドマンとの深い絆があったり
TSUTAYAでムロコーナーがあったり
ムロフェスというフェスまでやっちゃうスーパーマンのような人。

クレストの店長、ムロキヨト。

まじでスーパーマンかよって思う。

 

このイベントは1日2,000でも成り立ったはず。
でもわたしはそうなら28日しか行かなかった。

音楽と、バンドとの出会いを広げてくれる
そんなイベントは中々ないのだ。

ライブハウスだって慈善事業じゃない。

数字が物を言う。だって経営ってそういうこと。

 

更なる利益よりも
新たなビジネスチャンスを産むようなイベントだと思った。

校歌面白いし、行きやすいというのが分かったから
またここのライブハウスに来たいな、と思わせられたりもする。

 

またライブに来たい、はあるけど
またここのライブハウスに来たい、とは

あまり思わないでしょう?

 

でもまたクレストに来たいと思いました。
そしてムロさんのイベントに行きたいと思う。

去年のムロフェスは
そりゃあ私が電車内で声を出してしまうくらい
とてつもなく豪華なラインナップだったのだ。

 

売れてる有名バンドというよりは
ライブハウスのワンマンは売り切れになったり
集客数はあるけどまだ大きなステージには出ていない
そんな感じの

つまり私のような
そこそこ邦ロック好きなリスナーであれば
絶対行きたくなるようなラインナップなのだ。

ブッキングスキルはとてつもなく良い。
タイムテーブルの組み方も文句なし。

そしてそこそこ行きやすい価格帯に
可愛いグッズ。

 

音楽をビジネスにするということは
音楽が好きであればあるほど難しいと思う。

でもムロさんは
そのバランスがとてつもなく良いと思う。

 

この敏腕店長、3月だったかな、
そのへんでクレスト店長を退職するらしい。

 

今後のムロキヨトの動きに
わたしはお気に入りのバンドマンの新譜と同じくらいの熱量で
注目してます。

 

 

 

【全タイトル解説つき】新作「グアナコの足」から紐解く、GOOD ON THE REELのアルバムの素晴らしさ

ライブレポ溜まってるのに
正直それどころじゃない。

愛してやまないGOOD ON THE REELが
2017年2月8日に新しいアルバムを発表するそうだ。

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前作「ペトリが呼んでる」から約1年2か月。


アルバムのタイトルは「グアナコの足」
・・・意味がわからない。

人は分からないものと出会った時、まず何をするか。
伊坂幸太郎曰く、「検索する」そうで、
御多分に洩れず私もググった。

 

最初に動物が出てきたので
その足のことかと思ったら全然違った。

グアナコとは花の名前で、
花の特徴はとても茎が細いこと。
グアナコの足というのは、その細い茎のことでしょう。

どのような花かと言いますと、
まず写真で見ていただきましょう。

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世界で最も乾燥している地域、アタカマ砂漠という場所に咲く花です。

そう、世界で最も乾燥しているという
過酷な場所で、こんな細い足で立つ強い花。
それが「グアナコ」です。

なんともGOTRらしいタイトルですね。

 

砂漠に一面に咲くグアナコの花は
それはそれは神秘的な風景だそうです。

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原因は、エルニーニョ現象による異常な大雨らしいです。

 

そんな素敵なタイトルの新アルバムを待つ間、
これまでのアルバムも振り返ってみましょう。

 

最後まで読むと、前作との関連も見えてきます。
だから頑張って読め、長いけど負けるな!

 

さて、GOOD ON THE REELがこれまで発表しているアルバムは
ミニとフル含めて以下の通りになります。

一応発売順に書きます。

・世界分の一節
シュレーディンガーの二人
・無言の三原色
・透明な傘の内側より
・マリヴロンの四季
オルフェウスの五線譜
・6番線の箱舟
・七曜になれなかった王様
・ペトリが呼んでる

 

15年くらい音楽好きをやっているけども、
ここまでセンスのいいアルバムタイトルは
他に類を見ないと思います割とマジで。

 

世界分の一節
「一節」というのは"区切り"ですよね。
竹を想像してもらえるとわかりやすいんですが
竹ってつなぎ目みたいなものがあるじゃないですか。
いわゆるアレです。

他にも特有の点であるとか、そんな意味合いです。

世界分の一節。
世界の中の区切り、特有の点。

収録曲は以下のとおり。

1.夕映
2.202
3.Growing yellowish
4.あと一駅で
5.それは彼女の部屋で二人
6.雨時々僕たちまち君


ライブの定番曲「夕映」「それは彼女の部屋で二人」。
アップテンポですが、実は切ない曲が多いです。
「あと一駅で」とか、すごく切ないし。


"世界に二人だけ"の一節、
そんな一節から一人ぼっちになって
新たにできる世界の"一節"。

 

シュレーディンガーの二人
もうこれは説明いらず。
有名な「シュレディンガーの猫」のことです。

シュレディンガーの猫とは、まあググって欲しいんですが
端的に言うと生と死が同時に存在している状態を立証した実験。
交わらない2つが同時に存在するという不思議な状態。

交わらない「私」と「あなた」が
同時に存在している、もしくは重なり合っている瞬間。
きっとそんな意味合いなのではないかな、と。

収録曲は

1.2月のセプテンバー
2.いらない
3.四つの手のひら
4.写窓
5.ゴースト
6.コトノトコ

アルバム全体の雰囲気はとても陰気です。
失恋した時にシュレディンガーの二人を聴けば、
きっと嫌っていうほど泣けるはず。

ありえない瞬間、奇跡的な瞬間、
そんな二人の刹那が詰まっている作品。

「四つの手のひら」では、"世界は二人だけのモノ"という歌詞があります。
そう、箱を開ければ、そこは二人だけのもの。

 

▼無言の三原色
三原色とは2つあるみたいで、
①光の三原色 と ②色材の三原色 があります。

①の光の三原色は赤、緑、青。
三色の色を加えていくと白になるみたいです。
まじか?誰かやってみてくれ。

この三色は、ほぼすべての色が再現できるそう。

 

②の色材の三原色は、黄色、赤紫、青緑。
色を混ぜ合わせるにつれて、
この3つの色を加えていくと黒になるという、光とは逆の三原色。

比較するとこんな感じだとか。

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さて、無言とは、どんな三原色なんでしょうね。

収録曲は以下のとおり

1.コワシテ
2.ぼっち部屋のティティ
3.停止線の遥か手前で
4.迷子ごっこ
5.白日
6.シャワー

切なさオンパレードって感じです。
個人的にもよく聴いているアルバム。

「コワシテ」は、きっと誰もが感じたことがあると思う。
大好きな人、大切な人、特別な人。

幸せでいてほしいけど、
その反面
幸せにするのは自分がいい
不幸の中で自分を思い出してほしい

そんな自分勝手で行き過ぎた愛情。

「白日」もそうかな。
少し病的な愛情。
"you make me i sick you"

「シャワー」はライブの定番曲。
"赤と青をうまく回して 回して 回して"
色が出てくる唯一の曲です。

まあ、白日は「白」が入っているけど。
赤 青 白 この三つのことを指すのかもしれません。


君と僕と、何か。

 

無言の三原色。
色を足して明るい色になっていく光の三原色と、
色を足して暗くなっていく色材の三原色。

無言が織りなす曲の多様性は
混ぜ合わせると透明になるような作品です。

 

▼透明な傘の内側より
GOTR初のフルアルバムですね。
収録曲は以下のとおり。

1.アイスランド
2.第三質問期
3.迷走
4.青い瓶
5.向日葵とヒロインと僕
6.うまくは言えないけれど
7.NO FUTURE
8.ホワイトライン
9.透明な傘の内側から
10.ハッピーエンド

GOTRは雨バンド。
雨に縁のある、そんなバンドなので
雨や傘がモチーフになっているグッズも多いです。

透明な傘、おそらく最も多くの人に使われているであろう、
透明なビニール傘。

そこから見える景色は、いつもの日常を
ちょっとゆっくり再生させて感じですよね。

雨の日ってなんだかぼーっとするし。

全体的に力強さを感じる作品。
ライブで定番なのは「ハッピーエンド」かな。

うん、ハッピーエンドが好きすぎて
私の中では1番GOTRらしい曲だと思っているので
これがこのアルバムの代名詞とでも言っておきたい。

"どうなるかは分からないけど
私はまだ歩いてみるわ
だって そうでもしなきゃ ほら
どうなるかは分からないじゃない"

どんな綺麗ごとよりも
素直で反論しようもないまっすぐな言葉。
GOTRが凝縮されてます。

 

▼マリヴロンの四季
マリヴロンとは宮沢賢治の作品「マリヴロンと少女」から来ています。
マリヴロンはとても有名な声楽家
そのマリヴロンと、ある少女のお話なんですね。

その少女は自分の存在価値に疑問を持っている
というか存在価値を見出せずにいる、の方が近いかな

まあそんな感じの少女なんですが、
マリヴロンも、この少女も、
存在価値に差などないわけで。

収録曲はこちら。

1.素晴らしき今日の始まり
2.ハイド&シクシク
3.花
4.ただそれだけ
5.ユリイカ
6.24時間

ライブの定番曲「素晴らしき今日の始まり」。
これはもはやバンドの代表曲でもありますね。

どうしようもないこともある。
守れない命もある。
それでも自分の命はまだ続く。
さあ、すばらしい今日を始めよう。
そんなまっすぐな、力強い歌。
かと思えば、「花」は急に儚く、弱々しく、

「ただそれだけ」はとってもシンプルで
"ただそれだけで生きれるなんて思ってもなかった
理屈なんかは中身がなかった"

そんな歌です。
ボーカルの千野さんが大好きな
星の王子さま」も歌詞に出てきますね。

ちなみに星の王子さまの引用は他の曲でも出てきます。

 

オルフェウスの五線譜
ギリシャ神話に出てくる吟遊詩人です。
竪琴を弾くと、森の動物たちばかりでなく木々や岩までもが彼の周りに集まって耳を傾けたと言われるほどの名手。

 

愛する妻が死に、その妻を取り戻そうとして
でも結局、悲しい結末になってしまいます。

ギリシャ神話とか北欧神話
割と何らかの作品のモチーフになりがちなので
読んでおくと面白いかもですな。

そんな美しいオルフェウスの収録曲は

1.存在証明書
2.ガーベラ
3.いちについて
4.それだけじゃ
5.願わないように
6.より

何ていうんですかね、
GOTRがよりGOTRらしくなったというか、
そんな感じのする作品です。

一人一人を肯定するというか
ありのまま受け入れるというか
そんな感じの包容力が、この作品からは感じるわけで。

"死の向こうには何も無い 
だから僕はその時まで・・・歌う"

「より」で歌われるこの歌詞は
まさにオルフェウスが奏でる妻への心情なんでしょう。

 

▼6番線の箱舟
箱舟とは、まあ「ノアの箱舟」のことでしょうな。
優しいフォロワーさんが教えてくれたんですが、
6番線というのはGOTRのボーカル千野さんが
東京から地元に帰るときに乗る電車が6番線だったのだとか。

辛い場所から救ってくれる6番線。
自分にとっての6番線のように
誰かの救いになってほしいとのことです。

素敵なタイトルだこと。


1.水中都市
2.ゆれて
3.トワイライト
4.せい歌
5.匿名
6.カルキニクハ

個人的に「匿名」が大好きです。
花の名前が出てきます。
アルメリアと勿忘草。

アルメリア

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勿忘草

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花言葉は色々ですが、
アルメリアは「同情」「共感」「思いやり」
勿忘草は「私を忘れないで」

匿名性が当たり前のネット社会が発達した今、
思いやりや心遣いを忘れないで。
そんな思いが詰まっていたりしてね。

 

そしてこのアルバムタイトルとリンクしているのが
「カルキニキクハ」です。
"ひどく明るい賛美歌を"
"いつくしみ深き君のために祈り"

などというね、賛美歌ベースの歌詞があります。
もちろん「せい歌」も聖歌のもじりでしょうがね。

 

▼七曜になれなかった王様
七曜、つまり月・火・水・木・金・土・日。
実はこれ天体なんですよ。

肉眼で見える惑星を五行と対応させた火星・水星・木星・金星・土星と、
太陽・月(陰陽)を合わせた7つの天体のことである。七曜星とも言う。
七曜の内のある天体が守護する日をその天体の曜日と呼んだ。
(from wikipedia

守護霊になれなかった王様、という意味ですね。
こちらで再び「星の王子さま」が顔を出します。

収録曲はこちら

1.夜にだけ
2.限りなく透明な
3.ドア
4.迷子センター
5.エターナル・サンシャイン
6.ヒツジと花の戦い

個人的にお気に入りの「ドア」や「エターナル・サンシャイン」が入っているのですが、困ったことにまだライブでは聴けていません。くっそ〜う。

GOTRのアルバムの中で、
最も優しいな、と思います。

迷子センターは人間らしいです。
"迷子の迷子のアナウンス どこに向かえばいいですか?"

大盛況の迷子センター。
子供でも大人でも、結構みんな迷子やと思うんですよ。

自分の役割や価値がわからなくなって
だから働いたり恋愛したりするんだと思うんですけど。

そんな不安をそのまま、
誰に何を言うわけでもなく、そのまま歌ってます。

 

「ヒツジと花の戦い」
これが星の王子さまに出てくるお話です。

砂漠で過ごす一人ぼっちの王子様に
急に聞こえた不思議な声。
みるとそこには小さな男の子。
「羊の絵を描いて!」という男の子に、
羊の絵を描いてあげるところ王子様。
でもなかなか「これは違う」と認めてくれず、
王子様が書いたのは「箱」の絵。

この出会いから、王子様の旅が始まるわけです。

"何百万年も前から、花はトゲとつける
でも何百万年も前から、羊は花を食べる。
羊と花と戦いが重要じゃないっていうの?"

こんな一節があるんですね、旅の中に。

"大切なものでこそ 目には見えなくなっているんだ
宝箱の中 外からじゃ見えやしないでしょう”

曲に中にはこんな歌詞があります。

結局この星の王子さまは、
7番目に地球にたどり着くわけでございます。

▼ペトリが呼んでる
やっとここまで来た・・・長いわ。
読んでくださった方もどうもありがとう。

さて、ペトリです。大好きな作品です。
収録曲にも「ペトリコール」というものがあるんですが、
ペトリコールって皆さんもよく知ってます。

雨が降った後の、独特な匂いってありますよね。
それです。その匂いを「ペトリコール」と呼びます。

田舎では特にその匂いが顕著なのですが、
ペトリコールには発生条件があるんですね。

特定の植物から生じた油が地面が乾燥している時に、
粘土質の土壌や岩石の表面に吸着し、雨によって土壌や岩石から放出されることにより独特の匂いが発生する。

 

つまり特定の植物がないとアカンのさ。

 

そんなペトリの収録曲はこちら

1.BYSTANDER
2.サーチライト
3.つぼみ
4.rainbeat
5.シャボン玉
6.So Late Me
7.スケール美術館
8.ノースポール
9.REM
10.さよならポラリス
11.Mr.Week
12.ペトリコール

フルアルバムということもありますが、
いろんな顔のGOTRがみられます。

BYSTANDER」や「REM」は力強いロックチューンで、
シャボン玉」や「So Late Me」はとても優しい。

rainbeat」「ペトリコール」はとにかくポップ。
一度聴いたら口ずさんでしまう雨の曲です。

結構繋がってますね、この2曲。

雨で思い出す童心。
雨で思い出す、忘れていた気持ち。

雨に打たれたくなるナンバーです。
歌詞も載せたいけど抜粋できないからみんな聴いてください。

 

▼ペトリに続く「グアナコの足」の意味
この雨アルバムの次に出た作品は
シングルで「雨天決行」。

皮肉かよって思うかもですが、違いますよ〜。

聴いてくださればわかりますが、
これも童心が蘇るナンバーです。

ペトリに呼ばれて雨に打たれて、
忘れていたあの頃の自分を思い出すのが「ペトリが呼んでる」。

「雨天決行」はその名の通り、
思い出したら行動しようぜっ!て感じです。

youtu.be

"僕がついてる" そう歌うように、
「ペトリが呼んでる」が"僕"に値してると思うんですよね。

怒りの感情に近いような曲も、
1週間を歌った日常的な曲もある。

そんなペトリを受けて、
さあ今だよ!って、背中を押してくれる
一種のアンサーソングだと思います。

 

そのアンサーソングが収録されるのが、
次回作「グアナコの足」です。

冒頭でも書きましたが、
世界で最も乾燥しているとされる砂漠に咲く花です。

その足(茎)はとても細くて、
それでもしっかり根をはるわけです。

グアナコが咲く要因とされるのが、
エルニーニョ現象」という大雨。

そう、雨です。

ペトリで雨に打たれたら、
冒険に出かけて、
そして花が咲くわけです。

 

他の収録曲が今から楽しみ。
どんな花が咲くんでしょうね。

 

BEST OF 炎上商法 - ナードマグネットのバランス感覚はクセになる。

なぜか今更ナードマグネットにハマりそう。
そもそも2006年に結成されて、なんやかんやあり2012年から今の体制って割と地道に頑張ってるやんけ。
 

 

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ナードマグネットを知るに至ったのは読める音楽マガジンbasement-timesなんだけど
タイトルがクソ卑怯だったんだよ、正直バンド知らなくても読むよ。
ナードマグネットが紹介されてた記事はこちらです。
 
は?
 
 

 

 

 
マジだった。
 
てかbasementもURLが「suda-burn」って。
全盛期のイエモンかよ。
 
いやまあそんで興味本位で聴くやん?
めっちゃ良かってん。
 

 

一瞬「空想委員会の人や」って思ったけど違った。
いい意味でその辺に居そうな人たちだ。
本当にその辺に居るんだろうけど。
 
歌ってる内容的にはサイダーガールとかBentham的な爽やか甘酸っぱい系と、
例に挙げられるバンドがパッと浮かばないんだけどよくある言い回しをブンッと振り回すと「日常のワンシーンを切り取った」ような感じをミックスしたイメージですね。sumikaのポップさとplentyのまったりさがフュージョンしたというか。
 
曲はね、これが面白くて
私技術的な視点から見た音楽は詳しくないんですが
懐かしいけど古くないんですよね。新しい懐メロっていうクソ矛盾した説明しかできないですが伝わるはず。
 
流行りの4つ打ちダンスビートでもなく、
Mrs.GreenApple的な芽がチカチカするようなポップでもなく、
ブルエンとかマイヘア的なアツさともまた違う。
 
何がいいってね、言葉の耳ざわりと安定感かな。
日本語の歌詞に時々シンプルな英語が入り込んで、英語を初めてきちんと勉強した頃のちょっとした童心が蘇って、その年頃って思春期に片足突っ込んでるときなので、それだけでちょっと心が逸るわけさ。
安定感っていうのは曲の方。
同じフレーズを何度も繰り返す感じとか、いい意味で期待通りに音が進んでくれる。
 
それが古臭いと感じないのは何が理由なんだろうなー。
90年代とかの曲聞いたら何か懐かしく感じるやん?
昭和歌謡とかもうそのカテゴリー完成してもうてる系やん?
 
ナードマグネットは心理的には懐かしさがあるんだけど
あくまでもきちんと近年の音楽なわけですよ。
この絶妙なバランス感って他のバンドには無いと思うんだよね。
 
欠点を挙げるとしたら「全力でパッとしない」ところかな。
ビジュアルしかり、曲しかり。
 
ダンとかKEYTALKみたいな絶対的に楽しい曲とサブカルロキノン女どストライクのビジュアルがあるわけじゃないし、
クリープハイプみたいな生々しさがあるわけでもないし、
キュウソとかヤバTみたいなコミックバンドでもない。
岡崎体育とか水カンみたいなぶっ飛んでるけどカッコイイとも違うし、
パスピエトとかamazarashiみたいな確立された世界観があるとも違うし、
フレデリックみたいには踊らなさそう。
 
この記事なんのバンドのこと書いてんのか分からなくなるな。
2014~2016の主要なブレイクバンド結構出し切った感。
 
ナードマグネットの話でしたね。
 
まあそんな感じで突き抜けた感はないけど
バランス感覚の非常に良いバンドだと思います。
 
「いとしのエレノア」なんてまじでいい感じ。

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