愛と孤独とロックンロール

音楽カルチャーを自分勝手に愛するブログ

【O-Crest YEAR END PARTY 2016】渋谷O-Crestで見た、ライブハウスとバンドマンの繋がりとムロキヨトの敏腕ぶり

2017年も早1か月が終わろうとしているわけで、
にも関わらず、年末のライブについて書いていきます。

まあ邦楽ロックを自分勝手に愛するといういのがこのブログのテーマなので
更新も自分勝手にいきたいと思うわけでございます。

年末は素晴らしいフェス、ライブラッシュ。
クリスマスの名古屋、merry rock fesに諸事情で行けなかった私は
単身渋谷のラブホ街にある、TSUTAYA O-Crestに乗り込んだわけです。

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渋谷の道玄坂はいいですよ~
猥雑で、わたしはとても好きです。

ちなみにこのライブハウス、沢山あります。
渋谷O-EastとかWestとか。
Crestはこの建物の5階にあります。

クレストでは年末の4日間、
12月28日~31日まで、なんと昼から夜までずっとライブをしていました。

今年で2回目だったのかな。
YEAR END PARTY 2016 Special 4DAYS!

出演アーティストは、誰もが知るような大きいフェスの
1番か2番目に小さいステージに出るくらいの知名度のバンドや、
邦ロックに耳ざといリスナーが浮足立つ、ネクストブレイク系のバンドがほとんど。

チケットは2,000円。17,8くらいの出演者数でこの金額は安い。
しかも4日間すべて行けるらしいのだ。

田舎に年老いた両親を残し
自由気ままにこんなブログをしたためている私は
さすがに30、31日の参戦は諦めたほうが良いと判断し、28、29日に参戦した。

30日が1番見たかったのだけどね・・・・・・

 

▼12月28日篇

この日の目的は愛して止まないGOOD ON THE REEL。
そしてユビキタス、Halo at 四畳半、phonon、T/ssue。

結論から言うと体力的な問題でユビキタスからの参戦となった。

ユビキタス
ジョゼ
toi toi toi
QWAI
ghostnote
Halo at 四畳半
GOOD ON THE REEL

といったラインナップ。

実力者揃いでした。
ユビキタスは何曲か知ってる程度なのだけど、
ライブ慣れしてるんだろうなと思うし

ジョゼは初見だったがとても良かった。
3ピース。いかにもバンドマンといった風情で。
特出して何か、というよりは
日常的に側に置いておきたいような感じでした。

で、toitoitoi。
これが1番パンチ強かったな。

youtu.be

アコースティックギターに、女の子ボーカル。
いわゆるバンドとは少し違いますが
自分たちはバンドだと、胸を張ってパフォーマンスをしていまして
その姿がとてつもなくパワフルでした。

声量、高音、小さな体で髪の毛を振り乱して歌う姿。
すごいと思いました。

QWAIとghostnoteも安定かな。
ghostnoteは岡山でライブを見たことがあって、
それこそ当時女子高生の私は
その切ない曲に自分を重ねては陶酔しておりました。

変わらずその切なさは健在で、
再会できてよかったなぁ。

さて、Halo at 四畳半。
私の中ではもう割と売れてるバンドという位置づけです。

高校生で聴いてたらドストライクだったと思います。
リアリティーとか勢いとか不安とか、そういうのが詰まってて。

で、MCがね、入るわけですが
個性的な髪形をして、とてつもなく楽しそうにベースを弾く姿に
ずっと見入ってしまうような、そんなベースの彼がですね、
ライブハウスが好きだと、O-Crestが好きだと、
店長のムロさんが好きだと、熱弁するわけですよ。

これまでのバンドも、このライブ以外のライブでも
大概バンドマンはそのライブハウスやイベントの主催者にメッセージを投げたりするわけなんですが、こんなに熱弁されてる人は初めて見ました。

ロッキンなんかでも媚ですか?ってくらい
感謝の言葉を述べるバンドマンはたくさん見たんですけど。

 

ライブハウスがないとバンドはライブができないわけで
自分たちを知ってもらえる場所、自分たちを表現する場所なわけです。

あのライブハウスのステージに立ちたいと、
ひとつのゴール地点をライブハウスにするバンドマンも多いことでしょう。

だからバンドマンにとってライブハウスの存在は
とても大きいものだということは頭では理解できます。

でも四畳半達のMCには、心でそれを感じることができるほど
ずっしりした重みがありました。

ライブハウスは家だと。

 

なぜクレストがここまで愛されるのか、
これは29日篇のあとに書きますが
店長のムロキヨトさんの存在が大きいと思います。

ムロツヨシじゃないよ、キヨト。

 

さて、GOOD ON THE REELです。

フェスと違って歩き回ったり寝転がったりできないので
ライブハウスのライブってめっちゃ疲れるんですが
それでも外に行かず、ghostnoteくらいから
ジリジリ前に詰めていたわたしですが

それでも前から3列目が限界でした・・・・・・

物販の机を下げても、入り口付近は大混雑。
GOTRの人気の高さが伺えましたね。

GOTRのライブはもう何回目かなんですけど、
それでも機会があるうちはすべて見たい。

そう思わせる魅力があるんですよね。

柏Paloozaが今まで見たハコで1番小さいハコ。
でもこの日はさらに小さいハコでした。

この決して大きくないステージで、
どんなパフォーマンスを見せてくれるのかな、と

そんなことを考えていたけれど、
ステージの大小なんて、彼らには関係ないようです。

いつものように
憑依されたように歌う千野さん。

しかしど真ん中に居ても目が合わないんだよな~
いつもどこ見てるんだろう。

 

岡崎さんがとても楽しそうに
ニコニコとギターを弾いていて、

もうずっと岡崎さんを見てしまった。笑

ライブが終わったあと
ずっと司会進行的なのをやってくれてたお兄さんが
「ひとつのバンドだけ褒めるわけじゃないけど、グッドオンザリールすごいよくなかった?」とコメントしていて、ああとても正直な感想、もはや感嘆だなと思いました。

 

O-Crestの遊び心

さて、ライブとライブの合間は手持無沙汰だ。
私みたいなぼっち参加はスマホしか友達が居ない。
twitterの更新度が高いのは1人でライブに行ってる時が多い。

ライブが終わると、なんか変な曲がかかる。

あまりにへんてこな歌詞につい耳を傾けてみたら
なんとO-Crestの校歌だった。

歌詞を写メしてくればよかったのだけど
とにかく面白い。

ラ〇ホ 〇ブホ ラブ〇
と、意味のない伏字になっている手書きの歌詞には笑ってしまった。

作詞作曲は店長のムロキヨトらしい。
ライブハウスを愛しているのだなぁと、心から思う。

 

▼12月29日篇

数少ない音楽好きの友達に声をかけると
なんと奇跡的にこの日のライブに付き合ってくれることとなった。

チケット代が安く、長時間やっていると
知らないバンドが多くてもふらりと付き合ってくれるのだ。

これが遠方だったり大型フェスだとしたら
なかなかこうはいかないわけだから、
このイベントはとてもよくできている(リスナーに対して)。

 

例のごとく体力的な問題で
この日も夕方から参加した。

the coopeez
Fou Fou 
LUCCI
aquarifa
ushuu
LILI LIMIT
yonige
unblock
WONCADOLE
ジラフポット
ラックライフ

あ、わりと見れたな。

えっと、もう1か月前なので
あんま覚えてないんですけど
LILI LIMITが格ちゃいましたね。

一緒に行った友人もハマってくれました。

youtu.be

ライブでもサウンドのクオリティー下がらないし、
歌も安定して聴けたし、バンドの世界観もきちんとできていて。
これはワンマン行きたいな~

雨パレとかAwesome city clubとニアリーイコールの立ち位置にしてるんですが、その中ではトップで好きです実は。
ボーカルさんの声大好き。

 

この日、わたしはWONCADOLEがお目当てでした。
youtubeで見てからずっとライブに行きたくて、

2015、2016年の印象は
いわゆるキャッチーなメロとか四つ打ちサウンド、
ボーカルはわりと声高めの、とにかく耳心地や踊れるロックが
台頭していたと思うんですよね。

 

ウォンカドーレは(変換面倒になった)、
そういうのとは真逆でして

わりと野太い重低音のボーカルに
骨太ロックなんですよね。

※正直2017年はこういうロックがくると思ってます。

youtu.be

骨太~!

これは生で見たいと、
体力の限界に達しyonigeをカレー食べながらホクホク聴いて
頑張って持ち直したわけですね。


ライブがねぇ
体力の限界に近いわたしには重たかった~。
それくらいもう熱くてね。

歌詞もなに言っとるか分からんのですよ。
序盤に聴きたかったなぁと。

 

難しい塩梅だとは思うし
好き嫌いがもちろんあるわけなのですが

ライブでのパフォーマンスってなんなんでしょうね。

自己満足の表現で
それに魅力を感じる人ももちろんいるけれども

あくまでも表現者として
聴く人、観る人にどう映るかを考えて作り上げるのと

これぞロックだと言わんばかりに
ステージですべてを開放するようなものと

 

まぁこの二者択一ばかりは
民主主義もお手上げでしょうな。

 

熱いライブ大好きだけど
サンボマスターとかマイヘアとか
ああいうの大好きだけど

曲は曲でしっかりプロというか
こちらが受け取りやすいラッピングをしてくれるので
楽しいし、いいライブだったと思えるわけです。

なにを歌っているのか
よくわからないようなライブだと
こういうバンドなのか、としか思えないんですよね。

 

これは

年齢的なものも大きいのだけど。

体力ばっちりばときにまた観たいな。
曲をきちんと知っていれば拾える言葉も増えるだろうから。

 

▼ムロキヨトという存在

校歌をつくってしまったり、バンドマンとの深い絆があったり
TSUTAYAでムロコーナーがあったり
ムロフェスというフェスまでやっちゃうスーパーマンのような人。

クレストの店長、ムロキヨト。

まじでスーパーマンかよって思う。

 

このイベントは1日2,000でも成り立ったはず。
でもわたしはそうなら28日しか行かなかった。

音楽と、バンドとの出会いを広げてくれる
そんなイベントは中々ないのだ。

ライブハウスだって慈善事業じゃない。

数字が物を言う。だって経営ってそういうこと。

 

更なる利益よりも
新たなビジネスチャンスを産むようなイベントだと思った。

校歌面白いし、行きやすいというのが分かったから
またここのライブハウスに来たいな、と思わせられたりもする。

 

またライブに来たい、はあるけど
またここのライブハウスに来たい、とは

あまり思わないでしょう?

 

でもまたクレストに来たいと思いました。
そしてムロさんのイベントに行きたいと思う。

去年のムロフェスは
そりゃあ私が電車内で声を出してしまうくらい
とてつもなく豪華なラインナップだったのだ。

 

売れてる有名バンドというよりは
ライブハウスのワンマンは売り切れになったり
集客数はあるけどまだ大きなステージには出ていない
そんな感じの

つまり私のような
そこそこ邦ロック好きなリスナーであれば
絶対行きたくなるようなラインナップなのだ。

ブッキングスキルはとてつもなく良い。
タイムテーブルの組み方も文句なし。

そしてそこそこ行きやすい価格帯に
可愛いグッズ。

 

音楽をビジネスにするということは
音楽が好きであればあるほど難しいと思う。

でもムロさんは
そのバランスがとてつもなく良いと思う。

 

この敏腕店長、3月だったかな、
そのへんでクレスト店長を退職するらしい。

 

今後のムロキヨトの動きに
わたしはお気に入りのバンドマンの新譜と同じくらいの熱量で
注目してます。