平成元年生まれが振り返る、平成J-POPヒストリー2(2005〜2019年あたり)
前回のこちらの記事の続きです!
この記事では、わたしが自分の意思で音楽を聴くようになった2005年以降くらい、バンド全盛期の紹介をメインに、平成後期の振り返りをしていきます。
それではレッツラゴー!
BUMP、アジカン、エルレの3大ロックバンド
BUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ELLEGARDEN。きっとわたしと同じ世代の人はこのバンドにめちゃくちゃ詳しい。そして中には人生を変えられた人もいるだろう。かくいうわたしも音楽沼にどっぷりハマったきっかけがこのバンドたち。
よくも悪くもめちゃくちゃ身近なのだ。
真似しやすかった。だからコピーバンドをやってた人や、楽器を始めるキッカケになった人も多いのではないだろうか。
このバンドがバコっと売れた時代のわたしはちょうど中二病。
BUMPのペシミスト感たっぷりの、厭世的な、でも希望は捨てきれないような、自分だけ、自分は特別と思いたい、肯定されたい人に響く歌。
アジカンの身近なルックス(褒め言葉)と等身大で背伸びのないゆるい世界観。でもたまに叫んでリライトしたり、君の街まで行こうとしたり、急に青春感も出てくる音楽。
ELLEのシンプルな英語と日本語、コードで作られた、まっすぐでたまに女々しくて、こんな星の夜に君に会いたくなるようなロマンチックな歌。
もう思春期にこんなの聴いたらバンギャ不可避だわ。
この時期のわたしのロキノン課金は半端ない。
3万文字インタビューとかめっちゃ読んでた。
ちょっと巻き戻ってハイスタとゴイステとブルーハーツ
時系列おかしいんだけど、BUMPとか好きになって音楽雑誌を読むと、いろんなバンドマン達が好きって言ってたバンドもちらほら聴くようになっていた。BUMP、アジカン、ELLEは女子ファンも多いが、ハイスタ、ゴイステ、ブルーハーツは男臭いよなぁ。でも伝説的なバンドだよね。
RADWIMPSとKREVAに支えられた恋愛
中学3年と高校1年はめっちゃこの2つを聴いていた。RADの3rdアルバムを友達に借り、MDに4倍速で録音して毎日聴いていた。ウォークマンを持っていなくて、移動中は携帯の着うたにめっちゃ課金して音楽を聴いてた。
RADの最大公約数でメンヘラ爆発し、セプテンバーさんは毎年9月になると聴いている。夏の終わりにフジファブリックの「若者のすべて」を聴いて、秋の始まりに「セプテンバーさん」を聴くのが毎年恒例となっている。
KREVAの「音色」を完璧に歌える男子はモテた。そんな奴居なかったが、居たら確実に好きになっていた。後述するが男子は湘南乃風とかET-KINGばっか歌ってて、KREVAを歌うクレバーな奴が周りにいなかったのだ。「イッサイガッサイ」と「スタート」は、恋愛をしている自分、彼氏が居る自分を好きなだけだったわたしにも失恋の切なさを教えてくれた。青春の曲だ。
オレンジレンジがマジで快晴じゃん
"いーね快晴じゃん"というゆるい歌い出しで始まる「上海ハニー」がバカ売れし、「ロコローション」とか「イケナイ太陽」とか、とにかくわたしの世代の夏はサザンでもTUBEでもなくオレンジレンジである。偉いのは「花」や「ミチシルベ」、「ラブパレード」など、いろんな表情を見せていたこと。CM、映画、ドラマの主題歌など、とにかくオレンジレンジを聴かない日はなかったのではないだろうか・・・。
沖縄強くね?HYとモンパチ
オレンジレンジのついでに言及するとモンゴル800は小学生時分だったかもしれないが、とにかくHYブームがすごかった。女子でカラオケに行くと必ず「NAO」と「Song for」は争奪戦になっていた。この頃はまだ「366日」は発売されていない。
高校生にもなると、特にわたしはそんな頭の良くない高校に通ってたので、大体の奴の頭の中は「恋愛」で大半が占められていた。そんなんだからとにかく恋愛ソングをめちゃくちゃ聴いていて歌っていた。
湘南乃風とET-KING
美味しいパスタを大親友の彼氏のツレに振る舞えば一目惚れされるんですかね、とりあえず美味しいパスタ作ればいいの?
え、なに?いつももらってばか悪いから渡したいもんがある?One loveもろたもんは特別?当たり前だろ。
リップスライムとケツメイシ、ついでにファンモン
リップスライムの「楽園ベイベー」とケツメイシの「夏の思い出」はオレンジレンジと戦える夏ソングだ。m-froより優しく歌いやすいラップはとにかく流行った。ケツメイシの「さくら」は鈴木えみを我々のミューズに押し上げた。
ファンモンの「lovin' life」や「告白」は女子も歌えるいいテンポのラップで、しかも普通に歌詞も良くPVもエモかった。まぁ勝負パンツの歌とかもあったけど。
ちなみにエイジアエンジニアの「orion」とかMCUの「いいわけ」とか好きでした。
このへんで流行った一発屋を思い出してみる
Aqua Timez「等身大のラブソング」
アンダーグラフ「ツバサ」
キンモクセイ「2人のアカボシ」
HOME MADE 家族「サンキュー!」
SOUL'd OUT 「ウェカピポ」
nobodyknows「ココロオドル」
とか、そんな感じだろうか。多分サスケの青いベンチもこの辺。
ジャニーズはKAT-TUNとNEWSが時代作ってた。
赤西仁、亀梨和也、山下智久。この辺3強だったなマジで。
「野ブタをプロデュース」がめっちゃ流行って「修二と彰」はみんな歌ってるし踊ってた。わたしは国分太一と堂本剛の「ファンタスティポ」のほうが好きだったが。トラジ・ハイジだったかね。
GReeeeN、YUIの青春ソング
相変わらずGReeeeNのeが何個あるかわからない。「キセキ」が着うたDLでめちゃくちゃな数値を記録をし、今でもカラオケで「GReeeeNのキセキのPVでおじいちゃんが出てきたらアウト」という良くわからんルールで親しまれている。
そしてこの時代の歌姫はYUI。
ギターを持った黒髪ロングのシンガーソングライターの元祖だと思っている。
「Goodbye days」「summer song」「cherry」とにかく名曲だらけだ。あの儚い凛とした折れそうな細い線のような歌姫は、今では母になっている。
清水翔太と加藤ミリヤ
個人的なもう1人の歌姫は加藤ミリヤである。
「卒業」「このままずっと朝まで」「ロンリーガール」なんてもうエモエモのエモ。清水翔太の「HOME」は、大学進学で家を出て、初めて一人暮らしをした時にめちゃくちゃ聴いていた曲である。そういえばSEAMOってどこいったん?
ベボベ、ニコタッチ、アンディモリ、etc,etc..
高校後半から大学は遊ぶばかりで音楽から少し離れていた。なのでBaseBallBearやNICO Touches the Wallsなんかをあまり聴いていなかった。多分わたしが大学くらいの時だと思うのだけど(2008年以降)。
音楽を必用としていない時はある意味精神が健康な気がする。孤独を感じるとか、そこに逃げ込むとか、誰かの言葉に支えられなくても立っていられる状態だったんだろう。
Andymoriとか聴かなかったことを結構後悔している。
大学時代のカラオケは専ら懐メロと加藤ミリヤ、大人数の時はマキシマムザホルモンとかヒルクライムも流行っていた。
AKB全盛期と坂道グループ
2010年あたりからはAKB全盛期なのだけど、語ることないからいいや。
結構好きで5期生くらいまでは結構名前言えたし、サークルの企画で「ポニーテールとシュシュ」を踊った。
乃木坂は多分アイドル史上もっとも顔面偏差値の高い集団。
中田ヤスタカという天才
Perfumeという、今では世界的アーティストも、最初はあの独特のサウンドとあからさまな口パクが受け入れられていなかった。でもいつの間にかPerfumeというジャンルを確立していたのだから、ヤスタカの才能とメンバーの努力とブランディングがすごい。
音楽が商業的になってきた時代でもある。
iPodやiPhone、youtubeももうあったのかな、とにかく音楽はポケットに入れて持ち歩けるし、映像だって簡単に見られるようになった。
きゃりーぱみゅぱみゅも色物扱いされていたが、今は日本の「可愛いアイコン」。個性が売り物になる、その時代の幕開けでもある。
それらを作り上げたのがプロデューサー、中田ヤスタカ。
サカナクションという音楽史に載るアーティスト
時期はうろ覚えだがサカナクションには衝撃だった。「ネイティブダンサー」をいう曲がサカナクションを知った曲なのだけど、今まで聴いたことのない音だった。
「セントレイ」や「アイデンティティー」「バッハの旋律〜」などでバズりはじめ、今はもう王者の貫禄である。
サカナクショんが出たことで、今の邦楽ロックの音楽性はかなり変わったと思う。四つ打ちやEDM、サンプリング。いろんな技法がで始めた。
邦ロックバンドのキラキラネームとハイトーンボイス時代
などなど、2012年以降の邦ロック勢なのだが、バンド名キラキラネームかよってくらい癖が強いし、流行りのバンドのボーカルまじ声高い。
アレキサンドロス(変換めんどい、ごめん)、クリープハイプ、04limited sazabys、ユニゾンスクエアガーデン、高い高い高い高い!!!
四つ打ち、キーボードやシンセ有のバンドが流行りだった。
オルタナティブロックとシティーポップ、チル。
King Gnu、Tempalay、SIRUP、nulbarich、サチモス。
2017年くらいからわたしの音楽の好みはこの辺になっている。ミクスチャーロック、R&Bやブラックミュージック、シティーポップなどジャンルを越えた自由な音楽。
ジャンルがどんどんハッキリと分かれながら、でもいろんなものがミックスされる。音楽はノーボーダーとはまさにこのことだ。
いろんな音楽の良いところ取りをしている音楽が最近の音楽。
なんて贅沢なことだろうか。
米津玄師とあいみょんの2強
とはいえTVでもよく取り上げられるのはこの2人だろう。
オルタナとかチルはハマる人にしかハマらないが、米津さんもあいみょんも、うまいこと時代に合っている。あいみょんはYUIが元祖であろう黒髪ロングのギター女子。その懐かしいサウンドの中で聞こえる強く優しい言葉が、現在(いま)っぽい。
米津さんはもともとボカロPだったし、音楽の始め方が最近だ。
レジェンド:サザン、ミスチル、スピッツ、B’z、ポルノグラフィティー
目立った長い活動休止もなく、昔からずっと大御所バンドで居続けているレジェンドはやっぱミスチルとかサザンだと思う。
今もコンスタントに曲を出し、ライブをする。
続けていくことが1番難しいであろう世界で、きちんと結果も出し続けているバケモノだ。aikoやドリカムもそうだね。
正直この域までいくバンドやアーティストは思い浮かばない。その答え合わせは令和でできることだろう。
まとめ
時間と手の疲れとわたしの記憶の欠陥、そして独断と偏見で振り返った平成ポップヒストリー。取り上げてないアーティストももちろんいっぱい居る。
でも大まかに振り返った時に、流行り・好き嫌い含めてよく耳元にあった音楽たちだ。
平成はアナログからデジタル社会になった、大きな変化のあった時代だ。
たった30年で紙は減り、頭上にはいつも電波が飛んでいる。
そんな時代、今は探してもらうではなく、自ら発信し見つけてもらう時代。技術云々はもちろんだけど、売り方が上手ければ一時的には"バズ"を起こすことも可能だろう。
でも、その"バズ"はきっと続かない。
それがちょっと不安。
良いものはずっと残る。
どれだけの音楽が新時代の海を渡っていけるだろうか。
このブログに書いた、または書かなかったけど色んな人の心に残っている音楽が、これから始まる令和という時代にどれだけ生まれるだろうか。
まぁ平成は「泳げ!たいやきくん」とか「踊るポンポコリン」とか「団子三兄弟」がミリオンという時代ですから、平和だったよね。
令和で出会う音楽、令和に歌い継がれる音楽。
これからもわたしの人生はきっと音楽まみれだ。
平成最後の日のBGMはHave a nice day!の「僕らの時代」