【ROYALTY】邦ロック育ちのクラブミュージック初心者がSOUND MUSEUM VISIONに行ってみた
前記事でライブレポくらいは書こー!と宣言し、次はROCK AXだよとか言ってましたが、AXの日に体調を崩し、高崎で参戦する予定だった大ナナイトは雪で断念し、結局書いてませんでした。どうもこんばんは。
このブログをチョチョっと遡って見れば分かるんですが、私は邦ロック生まれの邦ロック育ち。サカナクションが出たあたりから母数が増えたこともありますが、シティーポップやEDM、クラブミュージックやDJ、オルタナロックにも興味を持つようになりましたが、それはここ最近の話なんですな。
だがしかしbut、田舎で生まれ育った私はお洒落な音楽を聴くことに抵抗はなくとも、イベントやライブに行くことには抵抗があったのですよ。特にクラブミュージック。そもそもクラブはパリピが行くチャラい場所だと思っていて(今でもちょっとその偏見はあるし、ハコによってはそういう場所もあると思います)、全く行ったことがなかったんですね。友人に連れて行ってもらったのが2,3回程度のレベル。EDMとか聴いてなかったしな。
そんな私がなんと!大都会東京の!若者の街代表とも言うべき!渋谷の!クラブに!行ってきましたので!レポートがてら、ちょっとクラブカルチャーについて語りたいと思います。
INDEX
▼クラブのイメージとSOUND MUSEUM VISION
▼クラブミュージックへの入り口
▼YONYONに色々感動
▼SIRUP人気すぎて草草の草
▼Kai Takahashiからのハッピータイム
▼駄文 - イベント初心者が思うイベント参加のコツ -
▼クラブのイメージとSOUND MUSEUM VISION
渋谷の道玄坂をテロテロとのぼると現れるクラブ『VISION』。SOUND MUSEUMと名乗るほどですから、音楽イベントが激アツなクラブでございます。
以前記事にもしてるSIRUPがここのイベントに出るということでね、友人誘って行ってきました。実は過去にも同じハコで「Track Maker」というイベントにも行ってきたのですが、この日の記憶はあまりないので省略。
イベントポスターと出演陣はこんな感じ。
iriちゃん好きで、SIRUPは先行外れたけど懲りずにワンマン申し込んでるくらい好きで、DJで出てるKai Tah¥kahashiさんの所属バンドLUCKY TAPESも好きで、YonYonも1度見てから気になってて、でもあとは知らん。正直言うけど、ほんとこういうジャンル好きになったのがこの1年くらいで、イベントにはほぼ行ったことないのよ。なのでアーティストにも楽曲にも疎い。それでもすごく楽しいイベントで感動した。
そもそも私が持っているクラブのイメージは、チャらくてEDMガンガン。クラブ好きっていうと遊び人認定というか、端的に言うとビッチ認定されそうで、ちょっと敬遠してました。慣れてる人と行かないと怖いし(チキン)。実際六本木のクラブとかはナンパされない方が難しいです。
で、このVISIONは通常時を知らなくて、こういうイベントの時しか行ったことないんですが、前回のTrack Makerと今回のROYALTYの2回、一切ナンパされてないです(それはそれで問題な気もしますが)。ただひたすら好きなステージで好きなアーティストの音にルンルン乗って「楽しいー!」で終わり。お客さんもほとんどが音楽を楽しみに来てるので、絡まれたりとかの面倒がないです。そういった楽しみ方をしたい場合はBARカウンター付近にいれば良し。一人でも全然来れちゃうなって思いました。
▼クラブミュージックへの入り口
邦ロック育ちの私がこのジャンルに足を踏み入れたのは、やはり音楽配信サービスやYoutubeの台頭、サブスクサービスの普及が要因だと思われます。
サカナクションから始まり、サチモスがバズり、この辺をなんらかの音楽配信サービスで聴いていると、オススメに似たようなアーティストが差し込まれるのよ。Youtubeだと関連動画とか、私はSpotify有料会員ですが、ここではプレイリストとかで新規開拓ができます。そんな感じでどんどんオススメにシティーポップやオルタナ、チルミュージック、クラブミュージックが流れて来ましてね。
イベントに来るほどになったのはSIRUPの存在が大きいです。シンガーだけど色んなサウンドと相性が良くて、コラボ楽曲でDJのYonYonを知り、そうなってからもう沼にハマっております。もともと好きなバンドのメンバーの誰かがDJやってるとかはあったし、tofubeatsとかは聴いてたし。
邦ロックは縦揺れなんですよ、私の場合。ドラムやベースのリズム隊に合わせて頭ブンブン振り回したり飛んだり。対してクラブミュージックは横揺れ。全然知らない曲でも電子音って不思議なもので体が勝手に揺れるのでござる。楽しみ方が少し違うので、体力皆無なアラサーBBAはどちらもいいバランスで取り入れることで体力をカバーしております。
▼YONYONに色々感動
終電で渋谷に来たので、iriちゃんからスタートしました。相変わらずiriちゃんの声かっこいい。小さい女の子なのに、あの太めな声帯たまらんわ。そのあとYonYon。YonYonちゃん見るのは2回目!iriちゃんの楽曲も流したり、SIRUPとのコラボ楽曲も流したり、私的にはナルバリッチ流してくれたのがテンション爆上げだった!
DJに興味を持ったの、実はYonYonからなんですね。全然曲わかないんだけど、いい感じにチルくていい音流してくれるんです。あと可愛いし。ファッションとかヘアメイクも好き。ちゃんとイベント合った選曲してくれるのも評価高い。こういうイベントで好みのDJさんと出会って、次はそのDJさんが出るイベントに行く。こうしてイベント輪廻の出来上がり。
今回のROYALTYというイベント、YonYonもブッキング担当してたみたいなんです。YonYonは自分のステージ終了後もそのままDJしてて、韓国アーティストさんのDJしてたんですね。韓国の音楽なんて、いわゆる「K-POP」しか知らないわけなので、こんなにかっこいいのか・・・!と愕然としました。
でね、なんでわざわざクラブイベントをお金にもならない上にお金になる仕事の締め切りが迫ってるにも関わらずこのブログに書いたかと言うと、YonYonのTwitterに感化されたからなんですね。「クラブの文化を知ってもらいたい」って。
昨日のROYALTY、賛否両論ありますが、こうした素敵なラインナップが集まれたことに感謝しています。colde君やsuminちゃん、jinbo兄さんがいなければ、iriもsirupもkai takahashiもeillも、出演okと言ってくれなかったし、それぞれの国で'今'hotなメンバーが国を超えて交流できて、それが次に繋がる🤝
— YonYon (BRIDGE) (@yonyonsan_j) February 16, 2019
私としてはこういったイベントを通して、ライブのお客さんにもクラブの文化を知ってもらいたいし、みんなもう少しオープンな気持ちでイベントに臨んでほしいです。お地蔵さんでも何でも楽しみ方はそれぞれ自由ですが、そんなにライブだけを楽しみたいなら、各アーティストのワンマンに行ってください。
— YonYon (BRIDGE) (@yonyonsan_j) February 16, 2019
今回のROYALTY、クラブを敬遠していた私が、こんなに楽しくて色んな音楽に触れることができるイベントがあるのかー!!って感動したイベントなんです。だから私もクラブカルチャーをもっと楽しみたいし、私と同じようにクラブのイメージで苦手意識を持ってたりする人にも興味を持ってもらいたい。
ROYALTYで韓国アーティストさんたちの出番になった時、正直ちょっと「うわぁ・・・」って思っちゃったんです。女の子たちがすごいキャーキャーしてて。お前らちゃんと音楽聴いてんの?って思わないでもないレベルだったんですけど、確かにめちゃくちゃかっこよかったし(Coldeさんバカかっこよかった、ステージ上での自分の魅せ方をよく知ってるし、歌も上手い)、私もすぐSpotifyでフォローしました。
フェスが好きなのは楽しいからだけでなくて、こういった新規開拓ができるからもあるんです。そりゃライブは曲知ってる方が何倍も楽しいけど、新しい「好き」に出会える貴重な場でもあるんです。
YonYonもTwitterで言及してたけど、韓国勢と日本勢のお客さんごっちゃだったし、ライブ目当ての人が多かったから、DJさんちょっとしんどそうだったんだよね。何かけても盛り上がらなくて。時間遅くなると皆疲れてくるし。
誰か目当てでイベントに行くの、いいと思うんです。私もSIRUPとiriとYonYon目当てで行ったし。でも、この機会に色んな音を楽しんで帰ろう!って気持ちがあったから、Kai TakahashiさんのDJとかすごく楽しめた。
でも目当てのライブが始まる前や、終わった後に地蔵みたいに固まる人が多いのも事実。今回みたいなミクスチャー的なイベントの場合は特に。
でもそれが醍醐味でもあるわけですよ。夜中のカオス。そこには感動もあるわけです。こういうクラブイベント、フラットに自由に楽しんだもの勝ちだなと思います。
私の場合、知らない曲がほとんどだし、DJになると曲の雰囲気もガラッと変わるので、めっちゃ「Shazam」します。Shazamは音楽認識アプリ。たまに認識しないけどめちゃちゃ活用してます。これで曲とアーティスト調べて、そのままSpotifyとかにも飛べる。まじ神アプリ。絶対DLしてからイベント行け。ステマじゃねぇから。
▼SIRUP人気すぎて草草の草
さてね、ブログ下書きにしてる間にワンマンの申し込み外れてたことが判明したSIRUPさんなんですけど、28時15分スタートはずが、なんやかんや20分くらい押してのスタートでした。眠気と腰と足の疲労との戦い。
てか話変わるけどHONDAのCMに物申していい?
サチモスを採用してバズらせたことは評価する。STAY TUNEバチクソかっこいいし、CMの雰囲気にも合ってたし。でも調子乗りすぎだろ、アーティストだけじゃなくて楽曲もちゃんと選べ!サカナクションのYearsを採用したことはまぁ評価する。昔の楽曲よく掘り出したな、って。でもNulbarichとSIRUPに関しては楽曲のチョイスミスやと思うねん!!勢いで関西弁出てもうたわ!
Nulbarichは「NEW ERA」が使われてるんですよ。違くね?そこはチルいのじゃなくて「Lipstick」か「SMILE」か「Kiss You Back」だろ、せめてよぉ!!
SIRUPは「Do Well」が使われてるわけよ。だから!!ちげぇだろ!!そこはむしろチルくいくんだよ!「LOOP」とか「LMN」使えや!!代理店どこだよ担当者誰だよ!!ってめっちゃ憤慨してます心の中で。どうせそれでファン増えてチケット倍率上がったんでしょ?やってらんねぇわ(私情)。
話を戻しませう。おしとやかに古文ぽくいきませう。
かなりお待たせモードで待望の登場だったわけですが、1曲目が「synapse」っていうのは安定していとをかし。これで「待ちくたびれた」空気が一気に「待ってました!最高!」ってなるわけでござる(時代錯綜)。演出上手なんですよ。古文やめるわ。
ギターがShin Sakiuraという人で、ギタリストなんやけど、R&BとかHipHopからのインスパイアを受けたギターでめっちゃ良いのです。色々と楽曲提供もしてまして、SIRUPともフューチャリングしてます。めっちゃ良いです。語彙力。
ドカンとアゲてから「バンドエイド」や「LOOP」でしっとりさせて、最後に「Do Well」でまたドッカン。この流れが完璧すぎて、エンターテイメントきちんとやってくれるからすごい。自己満足なプレイリストじゃなくて、ニーズをきちんと分かった上で自分もきっちり楽しむスタイル、ほんとすごい。
SIRUPネオンが置かれると、すでにぎゅうぎゅうな会場が更に2歩程前進。とにかく前でしっかり踊りたい楽しみたい。そんなお客さんが多くて人気を実感します。
▼Kai Takahashiからのハッピータイム
時刻はもう早朝の時間帯なんですが、どうせ始発まだ出ないし、SIRUP終わって少し人が引いたのでラストまでいることにしました。この選択まじ大正解だった。
Kai TakahashiさんはLUCKEY TAPESのメンバーでして、ソロでプロデュースやコンポーザー をやってます。DJは初めて聴きました。これが最高すぎた!洋楽も邦楽もいいバランスで、知らない曲もめちゃくちゃ良くて、ほとんどShazamってました。
途中自身のバンドLUCKEY TAPESの「22」という曲がかかって、観客から大歓声。いやはやめちゃくちゃ良かったです。聴けると思わなんだ。すばらすぃ。ライブのようなDJタイムで疲れも吹き飛ぶ。
ステージにはYonYon、TAAR、eill、hasも居たのかな?なんか勢揃いして皆で楽しそうに音鳴らしてるわけよ。途中SIRUPの生歌も入ったりして、とにかく自由な遊び場みたいな感じでした。プロが自由にアレンジしたりセッションしたりする場面って中々見る機会ないのでめちゃくちゃ貴重。しかもやっぱり表現力の塊みたいな人たちだから、ものすごくレベル高くて楽しいんです。
深夜の時間帯だからこそできる自由なプレイ。これもクラブイベントの醍醐味だなと思いました。ほんとハッピーアワーって感じ。
▼駄文 - イベント初心者が思うイベント参加のコツ -
てな感じでね、最高なクラブイベントだったわけです。
初心者の私がこのイベントで思った、イベント参加のコツはこちら。
- ラインナップに好きな人が1人でも居たら行くべし
- ShazamをDLして新規で出会った好きな音楽を取りこぼさない
- ブッキングした人を調べる(好きな音楽ジャンルの人だったら行くべし)
- 行くハコがどんな感じか軽くググる
- 引けを取らず音に自然に身をまかせる
以上!ブッキングスタッフとかアーティストが自分の好きな音楽ジャンルと被れば、大体ハズレません。好きなアーティストが出てるのも同じ理由。やっぱある程度は観客のターゲット層を考えるので、好きな要素が一つでもあれば楽しめると思います。
クラブミュージックやDJの電子音は、本当に体を揺らしやすい心地良い音なので、引け目を感じず周りも気にせず、ゆらゆら音に飲まれるのが1番。
知らないから、慣れてないから、なんて言い訳は邪魔にしかならないので、アルコールと一緒に飲み込むか、排泄物と一緒に流してしまいましょう。
初心者でも楽しめました。アラサーBBAでも持ちこたえました。
クラブのイメージや概念を1回叩き壊して欲しい、割と心の底からきちんと思ってます。これ読んでちょっとでも興味持ったら行ってみてね。
は?情報はどこから得るのかって?
そんなもん好きなアーティストのSNSをフォローしとけば勝手に情報回ってくるわ!楽しかったイベントが定期的にあるなら、そのイベントのSNSをフォロー、ハコを気に入ったならハコのSNSをフォローするんだよ!SNSリテラシー高めていこうぜ!Twitterとインスタをフォローしとけば良し!アーティストによっては直接DMとかでチケット取り置きできたりディスカウントしたりしてくれるので、これ閉じたらSNS開きましょう。
さて、次回の更新はいつになるでしょうか。
ライブの予定的には4月のシンクロニシティーというイベントに行く予定です。