愛と孤独とロックンロール

音楽カルチャーを自分勝手に愛するブログ

GOOD ON THE REEL ツアーファイナル@ZeppDivercity

3月25日。
仕事を早めに切り上げさせてもらい、向かった先はお台場。
桜の開花宣言から数日たった、金曜日の夜のお台場に降り立つ26歳独身女。
クリスマスケーキで例えると格安になっているという現実から目を背けている。
 
一度行ったことあるから余裕だわ、と
東京テレポート駅からてけてけ歩き、無事迷子になった。
 
行ったことあったのはZeppTokyoだった。
私が行かねばならにのはZeppDivercityである。ややこいねん。
 
なんとかスタートの10分前に会場に辿り着き、
「つぼみ」のPVで使用されたビー玉を渡され、
今回の「ペトリが呼んでる」のコンセプトともいえる"幼き日のあの日を思い出す"経験をする。
 
昔ビー玉集めてたんですよ。
すごくきれいでね、好きでした。万華鏡の世界をこの手に集めたみたいな。
 
 
チケットはsoldout。
初めてのぼっち参戦で心許なかったのだが、
真ん中あたりに歩を進めるとわりかしぼっちが居たのでそのへんで腰を落ち着けることにした。
 
ステージもよく見える。
 
ステージにかけられた幕(あれなんて呼べばいいんだ、シースルーみたいなの)には
しとしと降る雨の映像。てるてる坊主やカエルも登場し、耳心地の良い音が流れている。
 

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19時。
 
ライトが幕の後ろに控えているメンバーのシルエットを映し出し、
会場の熱気も一気に上がる。
 
-----セトリはこちら-----
 

1.BYSTANDER

2.サーチライト
3.素晴らしき今日の始まり
4.さよならポラリス
5.ただそれだけ
6.ゴースト
7.つぼみ
8.So Late Me
9.スケール美術館
11.REM
12. 存在証明書
13.シャボン玉
14.rainbeat
15.夕映
16.ホワイトライン
17.ペトリコール
18.Mr.week
 
アンコール
 
1.ノースポール
2.シャワー
3.ハッピーエンド
 
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ちなみに今回のツアー「HAVE A "GOOD" NIGHT vol.33~47」の33にも行ってますワタクシ。
千葉県柏のPALOOZAであったツアー初日でございますね。
 
そのときはこういった幕や演出はなく、この時点で大きくなったな、と母心を発揮。
 
1曲目のBYSTANDER。
CD音源もそうなのだけど、フィルターがかかっていて少し独特な音と声。
 
高校生のころ、たまに知り合いが出るライブを見に行った時の
音響の良くない狭いライブハウスを思い出します。
 
「さぁ!一つ目の問題ですよ傍観者さん」
 
バンド史上最も長いツアーのゴール目前。
それでも千野さんの声は全然衰えてなくて、
ガシガシロックなこの曲でも、柔らかさとか優しさとか、半透明さがきちんと残ってる。
 
ライブで歌われるサーチライトが私は大好きなのだけれど、
「その手を伸ばした光の先が たとえ望んだ結末じゃなかったとしても」のサビの部分で一斉に伸ばされる手。
その光景が本当に好き。
 
レキシのライブで稲穂があげられるのと同じくらい好き。
 
ステージ上の千野さんは今日も蝶々みたいにヒラヒラしてた。
これがたまらなく好きなんですよ、アートだなと思う。
 
ボーカルだけのバンドって少ないんですよね。
だいたいVo&Gなわけですよ。
 
だからステージ上をあんなふうにヒラヒラ動けないんです。
あんなに私たちに手を伸ばしてもくれないんです。
 
GOOD ON THE REELの真骨頂はライブだよね。
 
「素晴らしき今日の始まり」には「僕は多摩川に着きました」という歌詞があるのだけれど、
僕は東京に帰ってきたよ!と歌う千野さんに黄色い歓声をあげたのは言うまでもない。
わたしは今日も多摩川を通過しておうちに帰るよ(´・ω・`)
 
 
1曲ずつ書いていこうと思ったけど1週間経ってもうたから色々抜けとるでな、
長くなるし覚えとるとこだけやっていこうかの。
 
MCっすよ。MC。
ツアー初日の宇佐美さん(Ba)は「久々で調子でない、ファイナルまでに調子戻します!」言うてはったけど、さて。
 
うさぴょんがちょっと喋るだけで会場が失笑というか、クスッと笑いにほんのりつつまれる。
こんなに愛される人居ないよなー、ミスチルの田原さんなんて「こんばんは」だけで拍手と大歓声やぞ。
 
宇佐美さん「ただいま!」
ファン「お帰りー!」
 
これだけのやりとりでにまにまするうさぴょん。
 
誰もいないけどいつも「行ってきます」と「ただいま」を言ってるんですって、家具たちに。
返事が返ってこないから、レスポンスがあるの嬉しいんだって。カワイイ。笑
 
 
校長(ドラムのまことさん)のありがたいお言葉コーナーではメンバーの仲の良さがうかがえますね。
ラーメンの話しかしてなかったけど。
 
GOOD ON THE REELの中でも特に好きな曲って、
ギターの伊丸岡さんが作ったやつが結構多いんですけど、
どうやら伊丸岡さんは相当グルメらしい。
 
その伊丸岡さんも美味しいと絶賛したラーメンらしいです。京都!
で、逆にGOTRのイケメンこと岡崎さんは何でもおいしいらしい。
 
今までで1番美味しかったのはカプリチョーザらしい。
 
まさかの!
わたしの!
高校時代の!
バイト先~!!!!
 
岡崎さん付き合ってくry)
 
 
曲に戻ろう。
MCから曲につなげるのがとてもうまい千野さんです。
歌う文学青年。
 
今回は存在証明書に感動しましたね。
 
あなたたちは景色じゃない!
1人1人の存在を証明します!
 
千野さん付き合ってくry)
 
REMからの存在証明書は反則だべ。
まずイントロがかっこいい、動き出さずにはいられない。
 
そこから低音で「眠れない」と入るのは本当にかっこいいんです。
語彙力ないな私。
 
 
で、大好きなrainbeat。
本当にオーケストラみたいなんですよ。
 
普通というか一般的なバンドの編成って、
Vo&G
G
Ba
Dr
じゃないですか。
 
GOTRは
Vo
G
G
Ba
Dr
なんすよ。
 
奥行きがある。
その奥行きに千野さんのボーカルがすごくきれいに落とし込まれるんですよね。
 
イントロの「oh oh~」の部分は周りの人たちも口ずさんでました。
まるで大合唱のようなrainbeat、からの夕映
 
雨が降る夕方を少し想起させられるような
素敵な素敵なセトリです。
 
ペトリコールからのMr.weekもめっちゃ良かったですね。
夕映→ホワイトラインの盛り上がり(どしゃ降り)から、
ペトリコール→Mr.weekのやさしさ(ポツポツ雨)への変換。
 
そしてアンコール。
 
ノースポール、シャワーからのハッピーエンド。
 
やっぱりね、このハッピーエンドはすごく特別な曲です。
ハッピーエンドを演奏する前の千野さんのMCが本当に素敵。
 
「私たちはいつでもハッピーエンドを待ってるの」
 
私たち。私も、あなたも。
GOOD ON THE REELのライブはいつも一体感がある。
月並みの言葉だけれども、一緒に歩いて行ける。
 
 
10月には日比谷野音でワンマンをするらしい。
詳細もなにもかも未定だけれど、amazarashiと被らなかったので
全力で参戦してきたいと思います。
 
雨、ふるかなぁ。