愛と孤独とロックンロール

邦楽ロックを自分勝手に愛するブログ

ロックンロールは鳴りやまない

2018年を代表する新世代バンド、King Gnu(キングヌー)

邦ロックが好きで、フェスやらライブやらに足を運ぶのは勿論、youtubeでレコメンドに上がってくるものであるとか、知人のススメであるとか、SNSからの情報であるとか、そういったもので私の邦ロック生活はとてつもなく充実している。間に合わねーわってレベルで充実している。最近覚えにくいバンド名多くてBBAには辛い。

 

で、去年知人に教えてもらったのがKing Gnu(キングヌー)。

kinggnu.jp


King Gnuを教えてもらったのは2017年初期で、当時私はYogee New WavesとかSuchmosとか聴いてて、それならこれを聴け!と激推しされたのである。
それでドハマりした、かといえばそうでもなく、その時は「かっこいいな」くらいの感触だった。

King Gnu

King Gnu

 

最初に見たのはTokyo Randez-VousのMVかな。

 

youtu.be

めっちゃかっこよくないですか。

 

で、半年ほど月日が流れ、毎週録画している番組次世代ロック研究所にKing Gnuが出演し、そこからKing gnu沼に引きづり込まれた。さすがKing Gnuだわ、ヌーだよ、ヌー。バンド名の由来を聞かれたメンバーの常田さんが「かっこいいじゃないっすか、gnuでヌーって」ってコメントしてて、なんか一気に親近感湧いた

 

それでSNSもフォローして知ったのだけど、結成してまだ1年くらいなんだとか。
元々はSrv.Vinch(サーバビンチ)ってバンド名で活動していたんらしいんすね。いちいちおしゃれだし読みにくいですね。でもこれも2015年始動のようで(常田さんのソロプロジェクト的なものらしく、メンバーは固定じゃなかったとか)、なのになぜこんなハイクオリティーなのかな、と疑問に思ったのだけど、その疑問は簡単に解けた


メンバー全員の名前を覚えてしまうほどにハマったKing Gnu
その魅力を私のバンギャ魂(別にバンギャではないけど他にいい言葉が出てこなかった)が静まるまで書き殴りたい綴っていきたいと思う。

 


▼プロフェッショナルなメンバー


Gt,Vo:常田大希

常田大希

King Gnu:常田大希(Vo,Gt)

中心メンバーの常田大希(Gt,Vo)東京藝術大学でチェロ専攻だったのだとか。バケモンかよ東京芸術大学って。クラシックに造詣が深いっていうのは、他のバンドにはなかなか無い強みなわけで、そもそもKing Gnuのサウンドはお聴きになっていただければ分かる通り、とにかく独特だ。いろんな要素が入っている。
1年も満たず中退したとあるが、King Gnuのサウンドには様々な音楽要素が取り込まれていて、その土台にはクラシックの影響も少なからずあるのではなかろうか。
クリエイター活動もしている常田大希は、King GnuアートワークだったりMV制作を手がけるクリエイティブチーム「PERIMETRON(ペリメトロン)」のリーダーもしているらしい。バケモンかよ。イケメンで楽器できて歌うまくておしゃれでクリエイティブってなんなんすか。


Vo,Key:井口理

井口理

King Gnu:井口理(Vo,Key)

ライブではMCも担当する井口理(さとる)はVo,Key担当。で、こちらは東京芸術大学の声楽専攻。なんなのマジで。
もうこれは音源じゃなくて本当にホンットーーにライブで生歌を聴いてほしいのだけど、もう喉が楽器なのだよ。高い、低い、シャウト、かすれ声、もうどこをとっても鳥肌が立つ。そしてどうやら演劇にも興味があるらしく、劇団に足を運び演劇なんかの役者活動もしているのだとか。たしかにメトロック2018東京会場で見た「Mステ出てぇよ〜!!」は迫真だった。ちなみに最前列で見ました
King Gnuのサウンドってめっちゃ複雑で重厚なのだけど、それにマッチして尚且つ邪魔をせず主張があり、聴きやすさもあるのは"井口理の声”という楽器のおかげなのだろうと心から思ったりする。

 

Dr,Samp:勢喜遊

勢喜遊

King Gnu:勢喜遊(Dr,Samp)

バンドってムードメーカーというかキャラ立ってる奴が1人は居るじゃないですか。King Gnuの場合はもう全員濃すぎてマジ食中毒っすわ、ってなるのだけど、その中でもぶっ飛んでいるのが勢喜遊(せきゆう)。担当はドラムと、あとサンプラーらしい。

サンプラーなんぞやというと、

音楽的・非音楽的を問わずサンプリングにより標本化された「音」を任意に再生出力することの出来る装置。

外部から音声をサンプリングしたり記憶装置から読み込んだりすることによりRAMに展開させ、シンセサイザーにおけるPCM音源の1つとして扱われる。大抵の機種は発音時にサンプルの再生ピッチ(音高)を変更できる[1]ので、鍵盤その他などの様を呈したMIDI出力装置からの演奏情報を受けて、即時に再生応答が可能である。

ってことらしいです。出典:Wikipedeia

で、勢喜遊の両親はプロミュージシャン。ドラムは3歳の頃から叩いていたらしい。なんなんマジで。サラブレッドやん。
ライブではドラムから飛び出して踊ったりすることがあるんだけど、これがまためちゃくちゃうまい。どうやらダンススクールにも通っていたらしい。あとファッション奇抜。キャラ的にファンモンのDJのひとみたいな。今髪型違うから余計似てる。

ドラムはすごく変則的というか、リズムが独特な上にサンプラーもやるわけだから、かなり頭と体を音に馴染ませないとできない芸当じゃないのかな、と経験ゼロの目線から見て思う。説得力ないな。

 

Ba:新井和輝

新井和輝

King Gnu:新井和輝(Ba)

King Gnuのむっずかしい複雑なサウンドを重厚にしているベース担当は新井和輝。自分が進学した大学ではなく、国立音大のビッグバンドのサークルに所属するなど、音楽大学の友人が多いらしく、Drの勢喜遊との交流からKing Gnuへ加入したのだとか。

ジャズに傾倒していたり、アジカンのコピーをしていたりと、本当に音楽のアンテナが広い。これもライブで見てほしいのだけど、見た目落ち着いてるお兄さんやのにベースを弾く姿がもうゴリゴリに楽しそうで、ザ・ロックって感じで、King Gnuサウンドには欠かせないものすごい存在感のベースラインであることがよく伝わってくる。

 

 

▼King Gnuというバンド名

すでに上述しているのだが、一応「かっこいいじゃないっすか、gnuでヌーって」という理由以外にきちんとした理由があるらしい。
「群れがどんどんデカくなっていく動物のヌーをイメージして、老若男女巻き込んで活動していきたい」という意味合いがあるそうだ。
声を聴くことで心が動く、ということにきちんと向き合いたいという決意もある。しっかりしてんじゃねーか。かっこいいな本当に。

 

 

▼「邦楽」というジャンルにこだわる


前身バンドSrv.Vinchの頃にはなんとアメリカツアーとかもしている。オルタナガールズロックバンドCHAIと一緒に回ってたやつ。King Gnuのサウンドは説明するのが難しくて、まぁそういうのを最近ではオルタナティヴとかいう表現にしているのだろうけど、その言葉に集約することができないサウンドなのだ。後述するが次本人たちは「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と言っている。ブラックミュージック(強いビート感、グルーヴ感が特徴)が強いのかな、とは思けど。
かといって洋楽っぽいのかといえば全くそうじゃない。本当に新しい音楽だなと感じる。音楽サイトのインタビューでは「日本のリスナーに音楽を届けているのに洋楽ぽいと言われてもしょうがない」というすげぇごもっともな回答をしている。結果としてそれは斬新な音楽になり世界中にも届くのだろうと思うけど。

ちなみにナタリーのインタビューなのだけど、とても良いので是非!

natalie.mu

 

▼遊び心とブランディングのうまさ

「Vinyl」という楽曲では30通りのコーラスを入れているらしい。
女子高生っぽいもの、エルモ風、井上陽水ぽい声などなど、なんか無茶振りのモノマネに答えてるんですか的な様々なラインナップでコーラスを入れているのだとか。こういうことができるのも井口理の器用さ、遊び心故
で、ミュージックビデオが毎回秀逸。といってもYoutubeとかにアップされているものって少ないのだけれど。

サウンドの重厚さに負けない声、そしてそれにも負けない映像。基本的に少し暗い感じの、ちょっとアダルティーな感じのものというイメージを受けるが、これがまた楽曲にめちゃくちゃ合う。ダサい映像に音楽をつけたくない、というクリエイター常田大希の完璧なるブランディング

動画サイトやSNSが情報の発信源的な市民権を得ているこの時代、音楽だけで世間に強烈なインパクトを与えるアーティストは一体どれくらい存在するだろうか。

漫画にしても小説にしても映画にしても何にしても、タイトルや表紙(ジャケット)が無ければ手に取ろうと思わないかもしれない。映画君の名はの大ヒットだって、私は音楽との相乗効果だと思っている。

音楽は他のカルチャーととても相性が良いという持論があるのだけれど、こと映像に関してはその相乗効果は計り知れないと思っている。いわゆる「世界観」が分かりやすくなるからだ。情報過多の昨今、分かりやすいというのは必須条件な気がする。King Gnuというジャンルを確立してる、例えるならサカナクション的存在になり得るよなぁなんて思ったり。

 

▼カルチャーを巻き込むトーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル

ミクスチャーロックは和製英語なのだけど、まぁ様々なジャンルの音楽をロックにぶっ込みましたよって音楽。ラップとかファンクとかオルタナティヴとか。ナタリーのインタビューでも答えているが、常田大希曰く、King Gnuはミクスチャーではないとのこと。カルチャーやサウンドは混ざりに混ざっている、ということで「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と呼んでいるらしい。

 

 

▼まとめ
ダラダラと小難しい単語を織り交ぜながら(カタカナ苦手やねん、分かりにくくない?オルタナとかミクスチャーとか)King Gnuへの愛をダダダっと書いてきましたが、なんせまだ始動して1年のバンド。
もうこれからがめちゃくちゃ楽しみなわけで、7月のワンマンライブは先行販売からすごい反響で、すでにチケット入手困難なバンドになっている。
(音や映像含めて)しっかり確立されたKing Gnuというバンドは、その世界にハマるとなかなか抜け出せそうにない。Kingに必死に食らいつく一頭のGnuとして、これからどんどん大きくなるであろう群れに飛び込んでみて欲しい。

最後に私が1番好きな曲「あなたは蜃気楼」をご覧ください。

youtu.be