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SIRUP(シラップ)という、音楽・ファッション・カルチャーの最先端アーティスト

ここ最近何を聴いているかというとSIRUP(シラップ)をリリリピートしている。なんじゃこの名前、ってなると思うんですけど、造語です。SingとRapを掛け合わせてシラップ、らしいです。

 

SIRUP

SIRUP

 そもそもの出会いはYoutubeだったかSpotifyだったか。
何かしらのツールから耳に届いて、その耳が「お前これヤッベェぞ」って警鐘を鳴らしてきた感じでござる。グダグダ御託を並べるよりもさっさと聴いてもらった方が早いのでどうぞ。

 

youtu.be

 

ヤバさを因数分解していきましょう。

 

目次

・SIRUPのルーツとなる音楽と誕生のきっかけ
・東京進出、KYOtaroからSIRUPへの変化
・ファッションやアートワークという表現
・自由なボーカルスタイルが光るライブ
・まとめ 

 

 

 ・SIRUPのルーツとなる音楽と誕生のきっかけ

元々SIRUPは前衛となる活動をKYOtaro名義でやっておりまして、この時はシンガーソングライターという枠組みだったんですね。そのKYOtaroのニュープロジェクトという立ち位置で始動したのがSIRUP。

 

KYOtaro名義でシンガーとして活動を始めたキッカケは、実のお兄さんの「おまえは歌がうまいから、シンガーになったら?」という言葉からだそうで。

 

関西出身ということで、関西を拠点としてクラブシンガーとしてキャリアをスタートさせます。2012年にはファースト・アルバム『HEARTBEAT』を発表。

 

さて、そのルーツとは如何なるものか。

 

兄からの一言があったとはいえ、音楽を始めるには何かしらトリガーというものがあるはずでして、それがR&Bを歌っていた部活のOBの先輩の影響だとか。中学・高校と吹奏楽部でトロンボーンを吹いていたんですって、SIRUP少年。なるほど、肺活量のすごさがめっちゃ納得できる。

で、件の先輩がスティーヴィー・ワンダーのベストアルバムを貸してくれ、同時にアリシア・キーズにも出会ったことで1990年代後半〜2000年代のR&Bミュージック・ソウルチャイルドなどのネオソウルに触れ、”こういう音楽をやりたい”と思うようになったのだとか。

 

高校を卒業してからも吹奏楽団に入ってトロンボーンを続けていたそうで、じゃあなんで「歌」の方にシフトチェンジしたのかというと、ここで出てくるんですね、お兄さん。
お兄さんとカラオケに行ったときにスティーヴィー・ワンダーを歌った際、兄から「シンガーになったら?」と言葉が出て、そこから本格的に「歌」を始めたそうな。

 

・東京進出、KYOtaroからSIRUPへの変化

拠点を東京へ移してから4年、KYOtaroからSIRUPへと名を改めた彼は、2017年9月に新名義「SIRUP」として初となる配信シングル『Synapse』話題を呼ぶことに。

 

youtu.be

 

京進出が名前を変えた大きな理由となっている。

 

KYOtaroという名前は、見ただけで「男性のシンガーでブラックミュージックをやっている」とかなんとなくイメージできると思うのですが、そういう枠組みも取っぱらって幅広い音楽を表現したかったんです。

 

ってことらしいです。引用元はこちら

 

環境の変化って周りの人間関係も変化するわけで、人間ってやっぱ周りの影響で人格形成や表現力が変わるから、SIRUPにとって東京進出っていうのはかなり大きなターニングポイントだったんだろうなと思います。
東京出てきて私も4年くらい経つのになんだこの差は。

 

 

・ファッションやアートワーク、カルチャーとしての価値の高さ

SIRUPはおしゃれだ。全体的に。曲聴いただけでなんとなくそう感じるはず。初めてSuchmos観たときと似た感覚です。なんやこいつらおしゃクソ野郎かよって。


取り急ぎ雰囲気だけでもオシャレぶりたいってやつはSIRUP聴けばいいよ、ってレベル。誰が聴いても分かりやすくオシャレ

 

ファッションがおしゃれやねん、そもそも。先日横浜赤レンガ倉庫で開催された「LOCAL GREEN FESTIVAL」で初めて生のSIRUPを観たわけだが、赤レンガの独特な色合いに似た茶色のセットアップに、爽やかな白Tシャツに、スニーカーはカジュアルにVANS。なんせ本人が爽やか薄顔イケメンなので、映える映える。
渋谷のVISIONTrack Makerにはシンプルに黒のTシャツと黒のパンツだったのだけど、サイズ感がゆるっとしてて神だった。

 

個人的な意見なのだけど、カルチャーというものは独立したソレよりも、相乗効果を生むものの方が今後は伸びると思っている。

 

分かりやすいのが2016年に大ヒットした映画『君の名は』


アニメ映像、物語、そして何より音楽。あれでRADWIMPSは世界的なアーティストになったと思うし、古参のRADWIMPSファンもこぞって「やっぱRADパネェ」ってなったはず。

 

Perfumeだってそうだ。最新テクノロジーと音楽。きゃりーさんちのぱみゅぱみゅちゃんだって、ファッションというkawaiiカルチャーがあったからこそ世界ツアーを回るまでに至ったのだろうと思う。プロデューサーのヤスタカさんは本当にすごい。


音楽というものが特にそうなのかもしれないけれど、カルチャーというものはコラボレーションすることで新規ファンを獲得し市場を賑わわせることができる

 

SIRUPの場合はファッションがオシャレなだけでなく、MVも独創的だったりドラマ的だったりする。

 

youtu.be


例えばこの『LOOP』という曲は、ヒロインのファッションが可愛いし、コインランドリーがくるくるまわるシーンが日常的なのだけど曲のテーマをしっかり表現していて、個人的に大好きなMVだ。曲をさらに味わい深いものにしてくれる、MVはそういう役割を担っている。

 

最近でいうとKing Gnuというバンドはアートワークも自らで手がけているし、自己プロデュースに長けているアーティストが目立つ気がする。

 

これだけテクノロジってて何もかもがお手軽、簡略化されている世の中だから、分かりやすいものでないと消費者には届かない。

ちなみにKing Gnuについては好きすぎて記事を書いているので、暇潰しにでもどうぞ。

musiq.hatenadiary.jp


まぁそんなこんなで、音楽もそれ単体ではなく、映像なりファッションなり、何かしら付加価値をつけていかねばならんと思うわけです。耳で楽しむだけのもので留まっていたら売れない。

 

10月には某アパレルブランドが企画したフェスが開催される。ファッション×音楽というカルチャーコラボレーションだ。きっとこういったコラボレーションイベントはどんどん増えるだろう。

 

様々な音楽に影響を受けて現在の形になっているSIRUPの音楽だって、多種多様なジャンルのコラボレーション音楽なわけで、それも一つのカルチャーコラボレーションだと言える。2018年のカルチャー市場の先端、SIRUPの音楽はそういう側面も持っている気がする。


・自由なボーカルスタイルが光るライブ

トロンボーンで鍛えられた肺活量に卓越したリズム感、そして安定した音程。
ブラックミュージックやR&Bなど、たくさんの音楽に影響されてきた自由な音楽。個性的なファッションやミュージックビデオ。魅力を上げればキリのないSIRUPの音楽だけれども、度肝抜かれるのはライブです。まじで。

 

LOCAL GREEN FESTIVALTrack Makerしか行けていないのだけど、それには理由があって、すでにワンマンライブのチケットはソールドアウトだし、チケット入手困難なアーティストとなっているのですよ・・・早すぎませんか、ハコ広げてくれよ・・・

 

そこまでライブが人気なわけは、フェスとクラブイベントの短いライブパフォーマンスを観ただけでも分かる。クラブシンガーとしてキャリアをスタートさせているわけだから、ライブ慣れしているという圧倒的な強みがあるし、魅せ方がうますぎる。 

 

Track Makerはとにかく盛り上がり方がすごかった、あの熱気は何ぞやってレベル。次の出演がtofubeatsだったのだけど、最高のカタチでバトンタッチをしたと思う。


最初に載せたMV、『Do Well』はSIRUPのライブの定番曲であり、最も観客が盛り上がり、はしゃぎ、踊りまくるナンバーなのだけど、それを最後に歌い、まだ観客がDo Wellの最中で盛り上がってる時にバンッと出番が変わる

 

最初の掴みと最後の締めがここまで完璧なライブは初めてだと思う。

それなりにライブやフェスに行っている方だと思うのだけど、熱狂のまま終わるライブは貴重。KEYTALKは『MONSTER DANCE』で完全燃焼で終わるし、Suchmosはゆるい雰囲気でしっとり終わることが多い。それはそれで完成しているのだけど、「楽しかった」で終わるのだ。楽しかった、で終わることが悪いわけじゃ無いけれど、ワンマンライブでも無い限り、物足りなさを与えることができなければいけないように思う。 

 

SIRUPの曲は後奏が短い。なのでダラけずに、且つ少し物足りなさを感じる。
ライブで重要なのはこの”物足りなさ”で、これがありすぎると少し不満になるし、なさすぎるとそこで完結してしまう。バランスはめっちゃ難しい。
いい感じに物足りなさがあると、「また次もライブに行きたい!」となるわけですな。
腹八分目でいい感じの食後にちょっと甘いものとかコーヒーが欲しくなるあの感覚に近しい。生理的欲求のようにライブが観たくなる。

 

アドリブ力も大したもので、GREEN FESでちょっと演奏がトラブった時も、うまいトークと持ち前の歌唱力のアカペラで、トラブルを素晴らしいパフォーマンスに変えてしまった。臨機応変な対応がここまで見事なのも中々無い。

 

SIRUPのライブはマイクひとつ。
演奏やDJはしないから、ステージ上を縦横無尽に動いて、自由にステップを踏んで、観客と一緒に楽しみながらライブをしてくれる。ボーカルは歌うだけで楽器を引かないバンドなんてほぼ無いわけで、あんなに楽しそうにステージを動かれるとこっちも自然と楽しくなってしまうのも道理。

 

チケットは取りづらいけども、イベントやフェスなら取りやすいので、是非ともチラ見してみてほしい。

 

・まとめ

ふざけた記事にしたかったのに、どうにかして伝われ!このSIRUP愛!って前のめって書いてたらクソつまらん堅っ苦しい文章になてしまった。それくらい良いアーティストなので、ぜひYoutubeなりSpotifyやAppleMusicなりでチェックしてみてください。

音楽に興味が薄くとも、ファッションやクラブ、映像なんかに興味があれば楽しめるアーティストでござる。