mabanuaの読み方は?年齢は?アーティスト活動をまとめてみた!
春っすねぇ。ゆるいチルソング聴いて散歩すると気持ちよく自己陶酔できる季節だよ。でもどんな音楽聴けば格好つくかな?って悩む人も多いと思うわけよ。そんなわけで、とりあえず最近の
- 音楽通っぽく
- オシャレっぽく
- チルい系
ならこのアーティストでしょ、ってやつをリコメンドしてやんよ。
最近の我のおすすめ、mabanuaとTENDRE。今回はmabanua編。
mabanuaの読み方は?年齢は?アーティスト活動をまとめてみた!
どこぞの記事にありそうな見出しにしてみた。
mabanuaの読み方は「まばぬあ」です。本名の「学」のアナグラムらしい。
2008年からのソロプロジェクトが「mabanua」で、元々はOvall(オーバル)ってバンドのメンバーです。基本的にシンガー&ドラマーなんですが、キーボードやベース、ギターもこなすマルチプレイヤー。ついでにプロデューサーとかもやってのけます。マルチだな。
ミレニアル世代のマルチアーティスト
1984年生まれの35歳。埼玉県出身らしいよ。翔んで埼玉ヒットしてんね。
音楽との関係は中2の頃なんだとか。厨二って音楽始めがちだよね。
元々アコースティックギターをやっていたそうですが、ドラム担当させられることが多かったらしく、いつの間にやらドラムメインに。あれだよ、シシド・カフカ的スタイルね。高校では軽音部に所属して、ここでキーボード、ギター、ベースを含めた全ての楽器を担当するというマルチプレイヤーの才能を開花させます。
ゆるい・オシャレ・チルいの3拍子楽曲
説明下手くそだからとりあえず聴いてみそ。
ゆる〜!英語!なんかオシャレ!チルい!
って感じです。語彙力のIQほんとヤバい。
ブラックミュージック、R&B、ソウルミュージックなどなど、トラックメーカーでもあるmabanuaの音楽は飽きがこない心地よさがある。
とりあえず「エモくてチルくてゆるくていい感じの音楽!」が聴きたいならmabanuaを聴いておけばOK。
英語無理だよカラオケでドヤ顔して歌いたいよ!って方はこちらどうぞ。JOYSOUNDには入ってたよ。DAMは知らん。
参加プロジェクトや楽曲提供がマジでえぐい
wikipediaに載ってる情報だけでもこんなですわ
ソロ活動に加えてこれって、過労死しませんかね。
我らがアラサーの青春、アジカンの後藤さんのソロプロジェクト、 Gotch BANDのメンバーでもあるらしいです。
楽曲提供やら参加作品では、CHARAやAwesome City Club、清水翔太など大物アーティストはもちろん、映画やCMなどの楽曲制作もしています。すげぇ。
知らんうちにmabanuaの音楽に触れてる可能性大です。
でもほんとソロの曲がチルくてエモいので、ぜひ聴いてね。
【ROYALTY】邦ロック育ちのクラブミュージック初心者がSOUND MUSEUM VISIONに行ってみた
前記事でライブレポくらいは書こー!と宣言し、次はROCK AXだよとか言ってましたが、AXの日に体調を崩し、高崎で参戦する予定だった大ナナイトは雪で断念し、結局書いてませんでした。どうもこんばんは。
このブログをチョチョっと遡って見れば分かるんですが、私は邦ロック生まれの邦ロック育ち。サカナクションが出たあたりから母数が増えたこともありますが、シティーポップやEDM、クラブミュージックやDJ、オルタナロックにも興味を持つようになりましたが、それはここ最近の話なんですな。
だがしかしbut、田舎で生まれ育った私はお洒落な音楽を聴くことに抵抗はなくとも、イベントやライブに行くことには抵抗があったのですよ。特にクラブミュージック。そもそもクラブはパリピが行くチャラい場所だと思っていて(今でもちょっとその偏見はあるし、ハコによってはそういう場所もあると思います)、全く行ったことがなかったんですね。友人に連れて行ってもらったのが2,3回程度のレベル。EDMとか聴いてなかったしな。
そんな私がなんと!大都会東京の!若者の街代表とも言うべき!渋谷の!クラブに!行ってきましたので!レポートがてら、ちょっとクラブカルチャーについて語りたいと思います。
INDEX
▼クラブのイメージとSOUND MUSEUM VISION
▼クラブミュージックへの入り口
▼YONYONに色々感動
▼SIRUP人気すぎて草草の草
▼Kai Takahashiからのハッピータイム
▼駄文 - イベント初心者が思うイベント参加のコツ -
▼クラブのイメージとSOUND MUSEUM VISION
渋谷の道玄坂をテロテロとのぼると現れるクラブ『VISION』。SOUND MUSEUMと名乗るほどですから、音楽イベントが激アツなクラブでございます。
以前記事にもしてるSIRUPがここのイベントに出るということでね、友人誘って行ってきました。実は過去にも同じハコで「Track Maker」というイベントにも行ってきたのですが、この日の記憶はあまりないので省略。
イベントポスターと出演陣はこんな感じ。
iriちゃん好きで、SIRUPは先行外れたけど懲りずにワンマン申し込んでるくらい好きで、DJで出てるKai Tah¥kahashiさんの所属バンドLUCKY TAPESも好きで、YonYonも1度見てから気になってて、でもあとは知らん。正直言うけど、ほんとこういうジャンル好きになったのがこの1年くらいで、イベントにはほぼ行ったことないのよ。なのでアーティストにも楽曲にも疎い。それでもすごく楽しいイベントで感動した。
そもそも私が持っているクラブのイメージは、チャらくてEDMガンガン。クラブ好きっていうと遊び人認定というか、端的に言うとビッチ認定されそうで、ちょっと敬遠してました。慣れてる人と行かないと怖いし(チキン)。実際六本木のクラブとかはナンパされない方が難しいです。
で、このVISIONは通常時を知らなくて、こういうイベントの時しか行ったことないんですが、前回のTrack Makerと今回のROYALTYの2回、一切ナンパされてないです(それはそれで問題な気もしますが)。ただひたすら好きなステージで好きなアーティストの音にルンルン乗って「楽しいー!」で終わり。お客さんもほとんどが音楽を楽しみに来てるので、絡まれたりとかの面倒がないです。そういった楽しみ方をしたい場合はBARカウンター付近にいれば良し。一人でも全然来れちゃうなって思いました。
▼クラブミュージックへの入り口
邦ロック育ちの私がこのジャンルに足を踏み入れたのは、やはり音楽配信サービスやYoutubeの台頭、サブスクサービスの普及が要因だと思われます。
サカナクションから始まり、サチモスがバズり、この辺をなんらかの音楽配信サービスで聴いていると、オススメに似たようなアーティストが差し込まれるのよ。Youtubeだと関連動画とか、私はSpotify有料会員ですが、ここではプレイリストとかで新規開拓ができます。そんな感じでどんどんオススメにシティーポップやオルタナ、チルミュージック、クラブミュージックが流れて来ましてね。
イベントに来るほどになったのはSIRUPの存在が大きいです。シンガーだけど色んなサウンドと相性が良くて、コラボ楽曲でDJのYonYonを知り、そうなってからもう沼にハマっております。もともと好きなバンドのメンバーの誰かがDJやってるとかはあったし、tofubeatsとかは聴いてたし。
邦ロックは縦揺れなんですよ、私の場合。ドラムやベースのリズム隊に合わせて頭ブンブン振り回したり飛んだり。対してクラブミュージックは横揺れ。全然知らない曲でも電子音って不思議なもので体が勝手に揺れるのでござる。楽しみ方が少し違うので、体力皆無なアラサーBBAはどちらもいいバランスで取り入れることで体力をカバーしております。
▼YONYONに色々感動
終電で渋谷に来たので、iriちゃんからスタートしました。相変わらずiriちゃんの声かっこいい。小さい女の子なのに、あの太めな声帯たまらんわ。そのあとYonYon。YonYonちゃん見るのは2回目!iriちゃんの楽曲も流したり、SIRUPとのコラボ楽曲も流したり、私的にはナルバリッチ流してくれたのがテンション爆上げだった!
DJに興味を持ったの、実はYonYonからなんですね。全然曲わかないんだけど、いい感じにチルくていい音流してくれるんです。あと可愛いし。ファッションとかヘアメイクも好き。ちゃんとイベント合った選曲してくれるのも評価高い。こういうイベントで好みのDJさんと出会って、次はそのDJさんが出るイベントに行く。こうしてイベント輪廻の出来上がり。
今回のROYALTYというイベント、YonYonもブッキング担当してたみたいなんです。YonYonは自分のステージ終了後もそのままDJしてて、韓国アーティストさんのDJしてたんですね。韓国の音楽なんて、いわゆる「K-POP」しか知らないわけなので、こんなにかっこいいのか・・・!と愕然としました。
でね、なんでわざわざクラブイベントをお金にもならない上にお金になる仕事の締め切りが迫ってるにも関わらずこのブログに書いたかと言うと、YonYonのTwitterに感化されたからなんですね。「クラブの文化を知ってもらいたい」って。
昨日のROYALTY、賛否両論ありますが、こうした素敵なラインナップが集まれたことに感謝しています。colde君やsuminちゃん、jinbo兄さんがいなければ、iriもsirupもkai takahashiもeillも、出演okと言ってくれなかったし、それぞれの国で'今'hotなメンバーが国を超えて交流できて、それが次に繋がる🤝
— YonYon (BRIDGE) (@yonyonsan_j) February 16, 2019
私としてはこういったイベントを通して、ライブのお客さんにもクラブの文化を知ってもらいたいし、みんなもう少しオープンな気持ちでイベントに臨んでほしいです。お地蔵さんでも何でも楽しみ方はそれぞれ自由ですが、そんなにライブだけを楽しみたいなら、各アーティストのワンマンに行ってください。
— YonYon (BRIDGE) (@yonyonsan_j) February 16, 2019
今回のROYALTY、クラブを敬遠していた私が、こんなに楽しくて色んな音楽に触れることができるイベントがあるのかー!!って感動したイベントなんです。だから私もクラブカルチャーをもっと楽しみたいし、私と同じようにクラブのイメージで苦手意識を持ってたりする人にも興味を持ってもらいたい。
ROYALTYで韓国アーティストさんたちの出番になった時、正直ちょっと「うわぁ・・・」って思っちゃったんです。女の子たちがすごいキャーキャーしてて。お前らちゃんと音楽聴いてんの?って思わないでもないレベルだったんですけど、確かにめちゃくちゃかっこよかったし(Coldeさんバカかっこよかった、ステージ上での自分の魅せ方をよく知ってるし、歌も上手い)、私もすぐSpotifyでフォローしました。
フェスが好きなのは楽しいからだけでなくて、こういった新規開拓ができるからもあるんです。そりゃライブは曲知ってる方が何倍も楽しいけど、新しい「好き」に出会える貴重な場でもあるんです。
YonYonもTwitterで言及してたけど、韓国勢と日本勢のお客さんごっちゃだったし、ライブ目当ての人が多かったから、DJさんちょっとしんどそうだったんだよね。何かけても盛り上がらなくて。時間遅くなると皆疲れてくるし。
誰か目当てでイベントに行くの、いいと思うんです。私もSIRUPとiriとYonYon目当てで行ったし。でも、この機会に色んな音を楽しんで帰ろう!って気持ちがあったから、Kai TakahashiさんのDJとかすごく楽しめた。
でも目当てのライブが始まる前や、終わった後に地蔵みたいに固まる人が多いのも事実。今回みたいなミクスチャー的なイベントの場合は特に。
でもそれが醍醐味でもあるわけですよ。夜中のカオス。そこには感動もあるわけです。こういうクラブイベント、フラットに自由に楽しんだもの勝ちだなと思います。
私の場合、知らない曲がほとんどだし、DJになると曲の雰囲気もガラッと変わるので、めっちゃ「Shazam」します。Shazamは音楽認識アプリ。たまに認識しないけどめちゃちゃ活用してます。これで曲とアーティスト調べて、そのままSpotifyとかにも飛べる。まじ神アプリ。絶対DLしてからイベント行け。ステマじゃねぇから。
▼SIRUP人気すぎて草草の草
さてね、ブログ下書きにしてる間にワンマンの申し込み外れてたことが判明したSIRUPさんなんですけど、28時15分スタートはずが、なんやかんや20分くらい押してのスタートでした。眠気と腰と足の疲労との戦い。
てか話変わるけどHONDAのCMに物申していい?
サチモスを採用してバズらせたことは評価する。STAY TUNEバチクソかっこいいし、CMの雰囲気にも合ってたし。でも調子乗りすぎだろ、アーティストだけじゃなくて楽曲もちゃんと選べ!サカナクションのYearsを採用したことはまぁ評価する。昔の楽曲よく掘り出したな、って。でもNulbarichとSIRUPに関しては楽曲のチョイスミスやと思うねん!!勢いで関西弁出てもうたわ!
Nulbarichは「NEW ERA」が使われてるんですよ。違くね?そこはチルいのじゃなくて「Lipstick」か「SMILE」か「Kiss You Back」だろ、せめてよぉ!!
SIRUPは「Do Well」が使われてるわけよ。だから!!ちげぇだろ!!そこはむしろチルくいくんだよ!「LOOP」とか「LMN」使えや!!代理店どこだよ担当者誰だよ!!ってめっちゃ憤慨してます心の中で。どうせそれでファン増えてチケット倍率上がったんでしょ?やってらんねぇわ(私情)。
話を戻しませう。おしとやかに古文ぽくいきませう。
かなりお待たせモードで待望の登場だったわけですが、1曲目が「synapse」っていうのは安定していとをかし。これで「待ちくたびれた」空気が一気に「待ってました!最高!」ってなるわけでござる(時代錯綜)。演出上手なんですよ。古文やめるわ。
ギターがShin Sakiuraという人で、ギタリストなんやけど、R&BとかHipHopからのインスパイアを受けたギターでめっちゃ良いのです。色々と楽曲提供もしてまして、SIRUPともフューチャリングしてます。めっちゃ良いです。語彙力。
ドカンとアゲてから「バンドエイド」や「LOOP」でしっとりさせて、最後に「Do Well」でまたドッカン。この流れが完璧すぎて、エンターテイメントきちんとやってくれるからすごい。自己満足なプレイリストじゃなくて、ニーズをきちんと分かった上で自分もきっちり楽しむスタイル、ほんとすごい。
SIRUPネオンが置かれると、すでにぎゅうぎゅうな会場が更に2歩程前進。とにかく前でしっかり踊りたい楽しみたい。そんなお客さんが多くて人気を実感します。
▼Kai Takahashiからのハッピータイム
時刻はもう早朝の時間帯なんですが、どうせ始発まだ出ないし、SIRUP終わって少し人が引いたのでラストまでいることにしました。この選択まじ大正解だった。
Kai TakahashiさんはLUCKEY TAPESのメンバーでして、ソロでプロデュースやコンポーザー をやってます。DJは初めて聴きました。これが最高すぎた!洋楽も邦楽もいいバランスで、知らない曲もめちゃくちゃ良くて、ほとんどShazamってました。
途中自身のバンドLUCKEY TAPESの「22」という曲がかかって、観客から大歓声。いやはやめちゃくちゃ良かったです。聴けると思わなんだ。すばらすぃ。ライブのようなDJタイムで疲れも吹き飛ぶ。
ステージにはYonYon、TAAR、eill、hasも居たのかな?なんか勢揃いして皆で楽しそうに音鳴らしてるわけよ。途中SIRUPの生歌も入ったりして、とにかく自由な遊び場みたいな感じでした。プロが自由にアレンジしたりセッションしたりする場面って中々見る機会ないのでめちゃくちゃ貴重。しかもやっぱり表現力の塊みたいな人たちだから、ものすごくレベル高くて楽しいんです。
深夜の時間帯だからこそできる自由なプレイ。これもクラブイベントの醍醐味だなと思いました。ほんとハッピーアワーって感じ。
▼駄文 - イベント初心者が思うイベント参加のコツ -
てな感じでね、最高なクラブイベントだったわけです。
初心者の私がこのイベントで思った、イベント参加のコツはこちら。
- ラインナップに好きな人が1人でも居たら行くべし
- ShazamをDLして新規で出会った好きな音楽を取りこぼさない
- ブッキングした人を調べる(好きな音楽ジャンルの人だったら行くべし)
- 行くハコがどんな感じか軽くググる
- 引けを取らず音に自然に身をまかせる
以上!ブッキングスタッフとかアーティストが自分の好きな音楽ジャンルと被れば、大体ハズレません。好きなアーティストが出てるのも同じ理由。やっぱある程度は観客のターゲット層を考えるので、好きな要素が一つでもあれば楽しめると思います。
クラブミュージックやDJの電子音は、本当に体を揺らしやすい心地良い音なので、引け目を感じず周りも気にせず、ゆらゆら音に飲まれるのが1番。
知らないから、慣れてないから、なんて言い訳は邪魔にしかならないので、アルコールと一緒に飲み込むか、排泄物と一緒に流してしまいましょう。
初心者でも楽しめました。アラサーBBAでも持ちこたえました。
クラブのイメージや概念を1回叩き壊して欲しい、割と心の底からきちんと思ってます。これ読んでちょっとでも興味持ったら行ってみてね。
は?情報はどこから得るのかって?
そんなもん好きなアーティストのSNSをフォローしとけば勝手に情報回ってくるわ!楽しかったイベントが定期的にあるなら、そのイベントのSNSをフォロー、ハコを気に入ったならハコのSNSをフォローするんだよ!SNSリテラシー高めていこうぜ!Twitterとインスタをフォローしとけば良し!アーティストによっては直接DMとかでチケット取り置きできたりディスカウントしたりしてくれるので、これ閉じたらSNS開きましょう。
さて、次回の更新はいつになるでしょうか。
ライブの予定的には4月のシンクロニシティーというイベントに行く予定です。
【DOVETAIL@代官山UNIT】最強にチルくて踊れる音楽聴きに行ってきた
明けてしまいました、おめでとうございます。2018年書いた記事はなんと3つ!もうマイペースが止まらないよね。ロマンチックは止まってるのにね。今年の目標はせめてライブ録くらいは書くこと。というわけで、早速2019年のライブはじめをしたので書いていきます。
DOVETAIL@代官山unitでチルってきたよ
アーティストラインナップ
- MELRAW
- CRCK/LCKS
- ものんくる
- SIRUP
- WONK
INDEX
- DOVETAIL(ダブテイル)なんぞや
- MELRAWにまさかのking gnu!
- CRCK/LCKSの読み方と音楽属性
- ものんくるの歌唱力と歌詞ヤバみ
- SIRUPやっぱ最強説
- WONKのステージまじカオス
- まさかの遭遇
頭悪そうなINDEXですが、これ珍しくスマホから書いてるので(編集はPCからする予定)、いつも足りない語彙力がさらに不足するよ!
・DOVETAIL(ダブテイル)なんぞや
アーティストラインナップを見れば分かる通り、ある程度おしゃれミュージックにアンテナを張っている人にはかなり豪華なイベントです。これ見た瞬間チケット申し込んだもん。まあ申し込み当時はSIRUPとWONKしか知らんかったけど。
出演陣はソウルミュージックにジャズ、ファンクミュージックから、R&Bにブラックミュージックと、多岐の音楽ジャンルを取り込んで音楽を表現している、新進気鋭的なバンドが中心なわけよ。
DOVETAILのコンセプトが
JAZZ、SOULフィールドに留まらず、日々進化を遂げる音楽を浴びる新たなイベント
引用:Mikiki
だからね、日本の音楽シーンの尖ったやつらを開拓したり、チルいおしゃれな音楽を浴びたいときにピッタリなイベントなわけでござる。
DOVETAILの意味は
ありつぎにする
・・・を適合させる
って意味なので、音楽とリスナーを繋げてくれるって意味合いがあるんじゃないですかね、知らんけど。そんな今イケてる音楽を聴くのに最高なDOVETAIL、すでに第二弾の開催が決定しておりまして、日程は11/3・11/4の2DAYS。会場は恵比寿に移りましてLIQUIDROOMでございます。ヒャッホー!
・MELRAWにまさかのKing Gnu!
さて第1陣アクトのMELRAW、"マルチ・インストゥルメンタリスト:安藤康平によるソロ・プロジェクト"ということで、その名の通りいろんな楽器で縦横無尽に音を奏でております。
で、インストってビール飲みながらだらっと聴くには最高だよなぁ〜とか思ってたら、ベースがKing Gnuの新井さんだったんですけど何のご褒美ですか神様ありがとう!!ってなりました。大好きなんですよ新井さんのロックなベース。
MELRAWの楽曲はいろんな人とのコラボがたくさんあるので、好きなコラボを聞いてみてくだされ。ジャズってくくりになってるけど、スカとかロック好きな人も普通に好きだと思いまする。spotifyやApple Musicでも聴けますよん。
・CRCK/LCKSの読み方と音楽属性
読めねーよって思ってすぐググったから、ネット社会をうまく利用してるよね。「クラックラックス」と読みます。略してクラクラ。5人バンドですな。でね、この5人がなかなかクセ強いんすわ。リーダーの小西遼さんはアメリカで音楽留学をしていた人で、ドラムやギターの方も大御所アーティストの作品に参加していたり、実力半端ないメンバーなのです。そしてボーカル小田さんの透き通った声よ。クラムボン以来の衝撃です。
個人的に窓って曲が好きなのでよろしければどうぞ。
まぁお聴きになったら分かる通り、分類的にはポップスになるのかなと思うのですが、なんかこう世間一般の邦楽のポップスとは一線を画するとでも言いますかね。
変拍子やポリリズムを導入した超絶的なアンサンブルの上に、とびきりポップなメロディーが乗った不思議なサウンドは、一度聴いたら病みつきになること必至。
言いたかったことが書いてあった。ありがとうCINRAさん。
とにかくメンバー全員かなりのプロなのでクオリティー爆高、そんなもんだからメロも聴きやすいけど真似したら火傷しますわって感じの、テクニカルポップって感じです。
・ものんくるの歌唱と歌詞ヤバみ
続いて2人組みデュオの「ものんくる」。ボーカル吉田沙良さんとベースの角田隆太さん。角田さんはクラクラのメンバーでもありますよ。引っ張りだこ。バンドも兼業の時代ですか・・・。変わったバンド名の由来は、伊丹十三が監修していた『ものんくる』という雑誌から。響きが気に入ってつけたらしいですよ、wikipedelia情報によると。
恥ずかしながら初見でして、DOVETAIL前に多少予習したんですけど、割と歌詞も詩的で好きです。詩的じゃない歌詞って何やねんってなるんですけどね。作品名も例えば本屋さんをフラフラしてたら気になって手に取っちゃう本って感じで秀逸。『世界はここにしかないって上手に言って』とかですよ。こんなの思い浮かぶ?
こちらもジャンルはジャズですが、世間一般のイメージのジャズとは違って、結構ポップなジャズです。ポップスジャズ風味とでも言いますか。こんな風にいろんな音楽のジャンルが融合されて、化学変化で新たな良い音楽が生まれるの非常に良きですね。
吉田沙良さん、すごく華奢なんですが声量もあって声めっちゃ良いです。全然楽器に負けてない。あんな風に喉が使えたら歌うことって楽しいだろうなって思う。見た目完全にyonige好きそうな女の子なんだけど、パワフルで好き。曲聴いてみてね!
・SIRUPやっぱ最強説
完全にSIRUP目当てで行ったDOVETAIL。割と後ろでゆるゆる聴いてましたが頑張ってフロアの真ん中ぐらいまで移動。SIRUPのあのネオンのやつが置かれた時点で会場のバイブスちょっと上がるよね。で、今回電子音でした。ライブによってギターが入ってたりするんですが、今回の音は電子音での演出でした。個人的にめっちゃ好み。何回かライブに行ってますが、1番好きでした。Do Wellのイントロがいつもより軽快で、重い三十路手前の体も元気に跳ねますよ!生演奏とかバンド演奏とか、どの音でもかっこよくなると思うんやけど、今回よかったなぁ。
そしてね、DOVETAILのイベントコンセプトよろしく、各ステージ出演陣同士でのコラボ楽曲が楽しめたんですが、何とね、何とよ?私がSIRUPを好きになったキッカケの曲「LOOP」で、CRCK/LCKSの小西さんが・・・サックスで・・・コラボ!!すばらぁぁあああ!!!サックスのあの重めでセクシーな音で「タータータータ〜ン」ってイントロ奏でるわけですよ(伝われ)!最高かよ。なんか興奮しすぎてこれしか書けないわ。あ、Rainの演出もめっちゃ良かった。静かな"しとしと雨"のような音が流れて、ピアノも電子音だったので、前奏の「タタタタタタタンタ♩」ってやつがポップなんだけど響いてきました。語彙力やばい事案。「タタタタタタタンタ♩」がわからない人のためにyoutube貼っとくわ。
・WONKのステージまじカオス
珍しくライブに同行者がいたのですが、「WONKのボーカルの人タイプでしょ?」って言われました。何で分かるのその通りだよ長塚さん最高だよ!ファッションもいい。
WONKの音楽って本当に説明しにくくて、ジャズ要素あるけどソウルだしブラックミュージック感あるし、うむむ・・・。説明してもらいましょ。
ジャズやソウル、ヒップホップの要素をクロスオーバーに取り入れ、独自の音楽を生み出している、話題沸騰中のエクスペリメンタル・ソウルバンドです。
個人的な意見ですがカタカナ沢山つかいすぎじゃねぇ?最近の社会。Web業界で働いたりしてましたけど、いまだにコンバージョンをうまく説明できない。だからエクスペリメンタルも分からぬ。「エクスペリメンタル・ソウル=自由度があってカッコいい音楽」だそうです。知るかよ。でもその通りでござるな。WONKは4人バンドなんですが、割と何でも屋なイメージ。ベースやるけどシンセもやるよ、みたいな。最強スタートアップ企業って感じです。幅広く楽器に対応できるから楽曲の自由度が高くて幅も広い。
で、イベントのトリがWONKだったわけなので、ステージにはいろんな人が出てきました。ここにもCRCK/LCKSの小西さん、King Gnuの新井さんも出てきて、あれ、気がつけばWONKのメンバーがステージの端にいる・・・。完全にジャムセッション。ドラムもキーボードもサックスもギターもベースも、もうオールスター大感謝祭状態。
ものんくるの吉田さんが出てきて、やっとデュエットで歌が聴けたってレベルでセッションしてた。楽屋かよここは。贅沢な時間でしたわ・・・。
・まさかの遭遇
お腹空きすぎたから「餃子食べに行こうぜ!」って会場を出ようとしたら、同行者が急に"ギター弾いてます、ライブはお酒飲んで無表情で楽しんでます、ボーダーのゆるいTシャツ好きです"みたいな感じの、いわゆるオシャバンドマン風の男性に急に声をかける事案が発生。このタイミングで逆ナン?すげーな肉食女子だな見習おう・・・とか思ったら会社の同僚の方でした。失礼しましたホント。たまたま名刺を持ってたので交換させてもらって、またご縁があれば〜とオシャレタウン代官山を颯爽と去り、中目黒の中華屋さんでビールと餃子しばいてたら「ブログ読んだことありました」との連絡が。
わーーーーーーお
普段ライターとして日々のご飯を食べている私なんですが、このブログは完全に趣味用。ノリと勢いで書いているから誤字脱字のチェックすらしていません。自分の趣味嗜好をダダ漏れさせているので、重力に負けている裸体を晒すレベルで恥ずかしいやつ。でも嬉しかったですありがとうございますホント、ちゃんと更新します。
その方はその日のうちにDOVETAILのブログ書いてたわぁ、仕事できるわぁ。ちゃんとこのブログのリンクも貼ってくれてました。神かな?「お一人様フジロック」とか楽しいコンテンツ満載なので、こっそり読者になってみてくださいね。
このプロフのアイコンめちゃ可愛いやんな、私も描いて欲しい。
さて、次のライブはROCK AXの予定です!
書くかは分からないけどね!書きたい気持ちはあるけど!
SIRUP(シラップ)という、音楽・ファッション・カルチャーの最先端アーティスト
ここ最近何を聴いているかというとSIRUP(シラップ)をリリリピートしている。なんじゃこの名前、ってなると思うんですけど、造語です。SingとRapを掛け合わせてシラップ、らしいです。
そもそもの出会いはYoutubeだったかSpotifyだったか。
何かしらのツールから耳に届いて、その耳が「お前これヤッベェぞ」って警鐘を鳴らしてきた感じでござる。グダグダ御託を並べるよりもさっさと聴いてもらった方が早いのでどうぞ。
ヤバさを因数分解していきましょう。
目次
・SIRUPのルーツとなる音楽と誕生のきっかけ
・東京進出、KYOtaroからSIRUPへの変化
・ファッションやアートワークという表現
・自由なボーカルスタイルが光るライブ
・まとめ
・SIRUPのルーツとなる音楽と誕生のきっかけ
元々SIRUPは前衛となる活動をKYOtaro名義でやっておりまして、この時はシンガーソングライターという枠組みだったんですね。そのKYOtaroのニュープロジェクトという立ち位置で始動したのがSIRUP。
KYOtaro名義でシンガーとして活動を始めたキッカケは、実のお兄さんの「おまえは歌がうまいから、シンガーになったら?」という言葉からだそうで。
関西出身ということで、関西を拠点としてクラブシンガーとしてキャリアをスタートさせます。2012年にはファースト・アルバム『HEARTBEAT』を発表。
さて、そのルーツとは如何なるものか。
兄からの一言があったとはいえ、音楽を始めるには何かしらトリガーというものがあるはずでして、それがR&Bを歌っていた部活のOBの先輩の影響だとか。中学・高校と吹奏楽部でトロンボーンを吹いていたんですって、SIRUP少年。なるほど、肺活量のすごさがめっちゃ納得できる。
で、件の先輩がスティーヴィー・ワンダーのベストアルバムを貸してくれ、同時にアリシア・キーズにも出会ったことで1990年代後半〜2000年代のR&B、ミュージック・ソウルチャイルドなどのネオソウルに触れ、”こういう音楽をやりたい”と思うようになったのだとか。
高校を卒業してからも吹奏楽団に入ってトロンボーンを続けていたそうで、じゃあなんで「歌」の方にシフトチェンジしたのかというと、ここで出てくるんですね、お兄さん。
お兄さんとカラオケに行ったときにスティーヴィー・ワンダーを歌った際、兄から「シンガーになったら?」と言葉が出て、そこから本格的に「歌」を始めたそうな。
・東京進出、KYOtaroからSIRUPへの変化
拠点を東京へ移してから4年、KYOtaroからSIRUPへと名を改めた彼は、2017年9月に新名義「SIRUP」として初となる配信シングル『Synapse』話題を呼ぶことに。
東京進出が名前を変えた大きな理由となっている。
KYOtaroという名前は、見ただけで「男性のシンガーでブラックミュージックをやっている」とかなんとなくイメージできると思うのですが、そういう枠組みも取っぱらって幅広い音楽を表現したかったんです。
ってことらしいです。引用元はこちら。
環境の変化って周りの人間関係も変化するわけで、人間ってやっぱ周りの影響で人格形成や表現力が変わるから、SIRUPにとって東京進出っていうのはかなり大きなターニングポイントだったんだろうなと思います。
東京出てきて私も4年くらい経つのになんだこの差は。
・ファッションやアートワーク、カルチャーとしての価値の高さ
SIRUPはおしゃれだ。全体的に。曲聴いただけでなんとなくそう感じるはず。初めてSuchmos観たときと似た感覚です。なんやこいつらおしゃクソ野郎かよって。
取り急ぎ雰囲気だけでもオシャレぶりたいってやつはSIRUP聴けばいいよ、ってレベル。誰が聴いても分かりやすくオシャレ。
ファッションがおしゃれやねん、そもそも。先日横浜赤レンガ倉庫で開催された「LOCAL GREEN FESTIVAL」で初めて生のSIRUPを観たわけだが、赤レンガの独特な色合いに似た茶色のセットアップに、爽やかな白Tシャツに、スニーカーはカジュアルにVANS。なんせ本人が爽やか薄顔イケメンなので、映える映える。
渋谷のVISIONのTrack Makerにはシンプルに黒のTシャツと黒のパンツだったのだけど、サイズ感がゆるっとしてて神だった。
個人的な意見なのだけど、カルチャーというものは独立したソレよりも、相乗効果を生むものの方が今後は伸びると思っている。
分かりやすいのが2016年に大ヒットした映画『君の名は』。
アニメ映像、物語、そして何より音楽。あれでRADWIMPSは世界的なアーティストになったと思うし、古参のRADWIMPSファンもこぞって「やっぱRADパネェ」ってなったはず。
Perfumeだってそうだ。最新テクノロジーと音楽。きゃりーさんちのぱみゅぱみゅちゃんだって、ファッションというkawaiiカルチャーがあったからこそ世界ツアーを回るまでに至ったのだろうと思う。プロデューサーのヤスタカさんは本当にすごい。
音楽というものが特にそうなのかもしれないけれど、カルチャーというものはコラボレーションすることで新規ファンを獲得し市場を賑わわせることができる。
SIRUPの場合はファッションがオシャレなだけでなく、MVも独創的だったりドラマ的だったりする。
例えばこの『LOOP』という曲は、ヒロインのファッションが可愛いし、コインランドリーがくるくるまわるシーンが日常的なのだけど曲のテーマをしっかり表現していて、個人的に大好きなMVだ。曲をさらに味わい深いものにしてくれる、MVはそういう役割を担っている。
最近でいうとKing Gnuというバンドはアートワークも自らで手がけているし、自己プロデュースに長けているアーティストが目立つ気がする。
これだけテクノロジってて何もかもがお手軽、簡略化されている世の中だから、分かりやすいものでないと消費者には届かない。
ちなみにKing Gnuについては好きすぎて記事を書いているので、暇潰しにでもどうぞ。
まぁそんなこんなで、音楽もそれ単体ではなく、映像なりファッションなり、何かしら付加価値をつけていかねばならんと思うわけです。耳で楽しむだけのもので留まっていたら売れない。
10月には某アパレルブランドが企画したフェスが開催される。ファッション×音楽というカルチャーコラボレーションだ。きっとこういったコラボレーションイベントはどんどん増えるだろう。
様々な音楽に影響を受けて現在の形になっているSIRUPの音楽だって、多種多様なジャンルのコラボレーション音楽なわけで、それも一つのカルチャーコラボレーションだと言える。2018年のカルチャー市場の先端、SIRUPの音楽はそういう側面も持っている気がする。
・自由なボーカルスタイルが光るライブ
トロンボーンで鍛えられた肺活量に卓越したリズム感、そして安定した音程。
ブラックミュージックやR&Bなど、たくさんの音楽に影響されてきた自由な音楽。個性的なファッションやミュージックビデオ。魅力を上げればキリのないSIRUPの音楽だけれども、度肝抜かれるのはライブです。まじで。
LOCAL GREEN FESTIVALとTrack Makerしか行けていないのだけど、それには理由があって、すでにワンマンライブのチケットはソールドアウトだし、チケット入手困難なアーティストとなっているのですよ・・・早すぎませんか、ハコ広げてくれよ・・・
そこまでライブが人気なわけは、フェスとクラブイベントの短いライブパフォーマンスを観ただけでも分かる。クラブシンガーとしてキャリアをスタートさせているわけだから、ライブ慣れしているという圧倒的な強みがあるし、魅せ方がうますぎる。
Track Makerはとにかく盛り上がり方がすごかった、あの熱気は何ぞやってレベル。次の出演がtofubeatsだったのだけど、最高のカタチでバトンタッチをしたと思う。
最初に載せたMV、『Do Well』はSIRUPのライブの定番曲であり、最も観客が盛り上がり、はしゃぎ、踊りまくるナンバーなのだけど、それを最後に歌い、まだ観客がDo Wellの最中で盛り上がってる時にバンッと出番が変わる。
最初の掴みと最後の締めがここまで完璧なライブは初めてだと思う。
それなりにライブやフェスに行っている方だと思うのだけど、熱狂のまま終わるライブは貴重。KEYTALKは『MONSTER DANCE』で完全燃焼で終わるし、Suchmosはゆるい雰囲気でしっとり終わることが多い。それはそれで完成しているのだけど、「楽しかった」で終わるのだ。楽しかった、で終わることが悪いわけじゃ無いけれど、ワンマンライブでも無い限り、物足りなさを与えることができなければいけないように思う。
SIRUPの曲は後奏が短い。なのでダラけずに、且つ少し物足りなさを感じる。
ライブで重要なのはこの”物足りなさ”で、これがありすぎると少し不満になるし、なさすぎるとそこで完結してしまう。バランスはめっちゃ難しい。
いい感じに物足りなさがあると、「また次もライブに行きたい!」となるわけですな。
腹八分目でいい感じの食後にちょっと甘いものとかコーヒーが欲しくなるあの感覚に近しい。生理的欲求のようにライブが観たくなる。
アドリブ力も大したもので、GREEN FESでちょっと演奏がトラブった時も、うまいトークと持ち前の歌唱力のアカペラで、トラブルを素晴らしいパフォーマンスに変えてしまった。臨機応変な対応がここまで見事なのも中々無い。
SIRUPのライブはマイクひとつ。
演奏やDJはしないから、ステージ上を縦横無尽に動いて、自由にステップを踏んで、観客と一緒に楽しみながらライブをしてくれる。ボーカルは歌うだけで楽器を引かないバンドなんてほぼ無いわけで、あんなに楽しそうにステージを動かれるとこっちも自然と楽しくなってしまうのも道理。
チケットは取りづらいけども、イベントやフェスなら取りやすいので、是非ともチラ見してみてほしい。
・まとめ
ふざけた記事にしたかったのに、どうにかして伝われ!このSIRUP愛!って前のめって書いてたらクソつまらん堅っ苦しい文章になてしまった。それくらい良いアーティストなので、ぜひYoutubeなりSpotifyやAppleMusicなりでチェックしてみてください。
音楽に興味が薄くとも、ファッションやクラブ、映像なんかに興味があれば楽しめるアーティストでござる。
2018年を代表する新世代バンド、King Gnu(キングヌー)
邦ロックが好きで、フェスやらライブやらに足を運ぶのは勿論、youtubeでレコメンドに上がってくるものであるとか、知人のススメであるとか、SNSからの情報であるとか、そういったもので私の邦ロック生活はとてつもなく充実している。間に合わねーわってレベルで充実している。最近覚えにくいバンド名多くてBBAには辛い。
で、去年知人に教えてもらったのがKing Gnu(キングヌー)。
King Gnuを教えてもらったのは2017年初期で、当時私はYogee New WavesとかSuchmosとか聴いてて、それならこれを聴け!と激推しされたのである。
それでドハマりした、かといえばそうでもなく、その時は「かっこいいな」くらいの感触だった。
最初に見たのはTokyo Randez-VousのMVかな。
めっちゃかっこよくないですか。
で、半年ほど月日が流れ、毎週録画している番組「次世代ロック研究所」にKing Gnuが出演し、そこからKing gnu沼に引きづり込まれた。さすがKing Gnuだわ、ヌーだよ、ヌー。バンド名の由来を聞かれたメンバーの常田さんが「かっこいいじゃないっすか、gnuでヌーって」ってコメントしてて、なんか一気に親近感湧いた。
それでSNSもフォローして知ったのだけど、結成してまだ1年くらいなんだとか。
元々はSrv.Vinch(サーバビンチ)ってバンド名で活動していたんらしいんすね。いちいちおしゃれだし読みにくいですね。でもこれも2015年始動のようで(常田さんのソロプロジェクト的なものらしく、メンバーは固定じゃなかったとか)、なのになぜこんなハイクオリティーなのかな、と疑問に思ったのだけど、その疑問は簡単に解けた。
メンバー全員の名前を覚えてしまうほどにハマったKing Gnu。
その魅力を私のバンギャ魂(別にバンギャではないけど他にいい言葉が出てこなかった)が静まるまで書き殴りたい綴っていきたいと思う。
▼プロフェッショナルなメンバー
Gt,Vo:常田大希
中心メンバーの常田大希(Gt,Vo)は東京藝術大学でチェロ専攻だったのだとか。バケモンかよ東京芸術大学って。クラシックに造詣が深いっていうのは、他のバンドにはなかなか無い強みなわけで、そもそもKing Gnuのサウンドはお聴きになっていただければ分かる通り、とにかく独特だ。いろんな要素が入っている。
1年も満たず中退したとあるが、King Gnuのサウンドには様々な音楽要素が取り込まれていて、その土台にはクラシックの影響も少なからずあるのではなかろうか。
クリエイター活動もしている常田大希は、King GnuのアートワークだったりMV制作を手がけるクリエイティブチーム「PERIMETRON(ペリメトロン)」のリーダーもしているらしい。バケモンかよ。イケメンで楽器できて歌うまくておしゃれでクリエイティブってなんなんすか。
Vo,Key:井口理
ライブではMCも担当する井口理(さとる)はVo,Key担当。で、こちらは東京芸術大学の声楽専攻。なんなのマジで。
もうこれは音源じゃなくて本当にホンットーーにライブで生歌を聴いてほしいのだけど、もう喉が楽器なのだよ。高い、低い、シャウト、かすれ声、もうどこをとっても鳥肌が立つ。そしてどうやら演劇にも興味があるらしく、劇団に足を運び演劇なんかの役者活動もしているのだとか。たしかにメトロック2018東京会場で見た「Mステ出てぇよ〜!!」は迫真だった。ちなみに最前列で見ました。
King Gnuのサウンドってめっちゃ複雑で重厚なのだけど、それにマッチして尚且つ邪魔をせず主張があり、聴きやすさもあるのは"井口理の声”という楽器のおかげなのだろうと心から思ったりする。
Dr,Samp:勢喜遊
バンドってムードメーカーというかキャラ立ってる奴が1人は居るじゃないですか。King Gnuの場合はもう全員濃すぎてマジ食中毒っすわ、ってなるのだけど、その中でもぶっ飛んでいるのが勢喜遊(せきゆう)。担当はドラムと、あとサンプラーらしい。
サンプラーなんぞやというと、
音楽的・非音楽的を問わずサンプリングにより標本化された「音」を任意に再生出力することの出来る装置。
外部から音声をサンプリングしたり記憶装置から読み込んだりすることによりRAMに展開させ、シンセサイザーにおけるPCM音源の1つとして扱われる。大抵の機種は発音時にサンプルの再生ピッチ(音高)を変更できる[1]ので、鍵盤その他などの様を呈したMIDI出力装置からの演奏情報を受けて、即時に再生応答が可能である。
ってことらしいです。出典:Wikipedeia
で、勢喜遊の両親はプロミュージシャン。ドラムは3歳の頃から叩いていたらしい。なんなんマジで。サラブレッドやん。
ライブではドラムから飛び出して踊ったりすることがあるんだけど、これがまためちゃくちゃうまい。どうやらダンススクールにも通っていたらしい。あとファッション奇抜。キャラ的にファンモンのDJのひとみたいな。今髪型違うから余計似てる。
ドラムはすごく変則的というか、リズムが独特な上にサンプラーもやるわけだから、かなり頭と体を音に馴染ませないとできない芸当じゃないのかな、と経験ゼロの目線から見て思う。説得力ないな。
Ba:新井和輝
King Gnuのむっずかしい複雑なサウンドを重厚にしているベース担当は新井和輝。自分が進学した大学ではなく、国立音大のビッグバンドのサークルに所属するなど、音楽大学の友人が多いらしく、Drの勢喜遊との交流からKing Gnuへ加入したのだとか。
ジャズに傾倒していたり、アジカンのコピーをしていたりと、本当に音楽のアンテナが広い。これもライブで見てほしいのだけど、見た目落ち着いてるお兄さんやのにベースを弾く姿がもうゴリゴリに楽しそうで、ザ・ロックって感じで、King Gnuサウンドには欠かせないものすごい存在感のベースラインであることがよく伝わってくる。
▼King Gnuというバンド名
すでに上述しているのだが、一応「かっこいいじゃないっすか、gnuでヌーって」という理由以外にきちんとした理由があるらしい。
「群れがどんどんデカくなっていく動物のヌーをイメージして、老若男女巻き込んで活動していきたい」という意味合いがあるそうだ。
声を聴くことで心が動く、ということにきちんと向き合いたいという決意もある。しっかりしてんじゃねーか。かっこいいな本当に。
▼「邦楽」というジャンルにこだわる
前身バンドSrv.Vinchの頃にはなんとアメリカツアーとかもしている。オルタナガールズロックバンドCHAIと一緒に回ってたやつ。King Gnuのサウンドは説明するのが難しくて、まぁそういうのを最近ではオルタナティヴとかいう表現にしているのだろうけど、その言葉に集約することができないサウンドなのだ。後述するが次本人たちは「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と言っている。ブラックミュージック(強いビート感、グルーヴ感が特徴)が強いのかな、とは思けど。
かといって洋楽っぽいのかといえば全くそうじゃない。本当に新しい音楽だなと感じる。音楽サイトのインタビューでは「日本のリスナーに音楽を届けているのに洋楽ぽいと言われてもしょうがない」というすげぇごもっともな回答をしている。結果としてそれは斬新な音楽になり世界中にも届くのだろうと思うけど。
ちなみにナタリーのインタビューなのだけど、とても良いので是非!
▼遊び心とブランディングのうまさ
「Vinyl」という楽曲では30通りのコーラスを入れているらしい。
女子高生っぽいもの、エルモ風、井上陽水ぽい声などなど、なんか無茶振りのモノマネに答えてるんですか的な様々なラインナップでコーラスを入れているのだとか。こういうことができるのも井口理の器用さ、遊び心故。
で、ミュージックビデオが毎回秀逸。といってもYoutubeとかにアップされているものって少ないのだけれど。
サウンドの重厚さに負けない声、そしてそれにも負けない映像。基本的に少し暗い感じの、ちょっとアダルティーな感じのものというイメージを受けるが、これがまた楽曲にめちゃくちゃ合う。ダサい映像に音楽をつけたくない、というクリエイター常田大希の完璧なるブランディング。
動画サイトやSNSが情報の発信源的な市民権を得ているこの時代、音楽だけで世間に強烈なインパクトを与えるアーティストは一体どれくらい存在するだろうか。
漫画にしても小説にしても映画にしても何にしても、タイトルや表紙(ジャケット)が無ければ手に取ろうと思わないかもしれない。映画「君の名は」の大ヒットだって、私は音楽との相乗効果だと思っている。
音楽は他のカルチャーととても相性が良いという持論があるのだけれど、こと映像に関してはその相乗効果は計り知れないと思っている。いわゆる「世界観」が分かりやすくなるからだ。情報過多の昨今、分かりやすいというのは必須条件な気がする。King Gnuというジャンルを確立してる、例えるならサカナクション的存在になり得るよなぁなんて思ったり。
▼カルチャーを巻き込むトーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル
ミクスチャーロックは和製英語なのだけど、まぁ様々なジャンルの音楽をロックにぶっ込みましたよって音楽。ラップとかファンクとかオルタナティヴとか。ナタリーのインタビューでも答えているが、常田大希曰く、King Gnuはミクスチャーではないとのこと。カルチャーやサウンドは混ざりに混ざっている、ということで「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と呼んでいるらしい。
▼まとめ
ダラダラと小難しい単語を織り交ぜながら(カタカナ苦手やねん、分かりにくくない?オルタナとかミクスチャーとか)King Gnuへの愛をダダダっと書いてきましたが、なんせまだ始動して1年のバンド。
もうこれからがめちゃくちゃ楽しみなわけで、7月のワンマンライブは先行販売からすごい反響で、すでにチケット入手困難なバンドになっている。
(音や映像含めて)しっかり確立されたKing Gnuというバンドは、その世界にハマるとなかなか抜け出せそうにない。Kingに必死に食らいつく一頭のGnuとして、これからどんどん大きくなるであろう群れに飛び込んでみて欲しい。
最後に私が1番好きな曲「あなたは蜃気楼」をご覧ください。